アニソン歌手の水木一郎さんが死去。ゲームにも縁深い人物、1年7か月あまりの闘病の末
「アニメソングの帝王」として知られる歌手の水木一郎氏が12月6日、肺がんのために亡くなっていたことがわかった。享年74歳。所属事務所が12月12日に伝えている。
水木一郎氏といえば、「マジンガーZ」の主題歌などでお馴染みの人物だ。1960年代にデビューし、以降さまざまなアニメや特撮作品の主題歌を歌唱。テレビ出演の機会などもしばしばで、その声とキャラクターは多くの人々の心を掴んだ。
水木氏は声優としてゲームなどにも出演しており、『グランブルーファンタジー』イベントシナリオの次回予告ナレーションや歌唱などをゲスト的に担当していた。ほかにも、『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』霊帝ケイサル・エフェスや『スーパーロボット大戦Z』タイトルコールなどを担当。また、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』にのめり込んでおり、数千時間プレイしたことや、「古代の大きなコア」を999個集めるなどのやりこみ報告を届けるゲーマーでもあった。歌手・声優・ゲーマーとしてゲームに関わっていたわけだ。
所属事務所の発表によれば、水木氏は12月6日 午後6時50分に肺がんのため永眠したという。同氏は2021年4月に肺がんが発覚し、入退院を繰り返しながら治療に取り組んでいた。1年7か月あまりの闘病の末に、病院にて息を引き取ったそうだ。同氏は生涯現役を目標にしており、今年11月27日にもライブイベント「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#19」に出演。満面の笑みを浮かべてパフォーマンスしていたという。
なお、同氏の訃報に接して、数多くのユーザーや著名人らがSNS上で哀悼の言葉を投稿。前述の『スーパーロボット大戦』シリーズにてプロデューサーやシナリオ執筆などを務めていた寺田貴信氏が、水木氏について語り哀悼の意を示している。
【UPDATE 2022/12/12 16:16】
水木氏の実績について補足
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