2人プレイ専用協力ゲーム『違う冬のぼくら』Steamで2月14日早期アクセス配信へ。違う世界が見える少年たちの、認知を問う旅路

講談社は12月4日、『違う冬のぼくら(BOKURA)』の早期アクセス配信を2023年2月14日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

講談社は12月4日、『違う冬のぼくら(BOKURA)』の早期アクセス配信を2023年2月14日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。早期アクセス配信開始時点で、ストーリーはエンディングまでプレイできるそうだ。

※ 2022年8月公開の動画

『違う冬のぼくら』は、ところにょり氏が手がける、2人プレイ専用パズルアドベンチャーゲームである。本作の主人公は、家出した2人の少年だ。彼らはどこか遠くを目指し、旅をしていた。しかし2人は、旅の途中で「鹿の死体」を発見し、気絶してしまう。気がつくと彼らは、お互いの見るものすべてが違って見えるようになっていた。動物の世界が見える少年と、機械の世界が見える少年。彼らは、互いの視界を会話で共有しながら、山の頂上へ向かう。見ているものの噛み合わない少年たちの物語が描かれていく。


2人の少年は、行く先に待ち受けるギミックを解きながら旅を続けていく。画像や動画を見る限り、具体的なギミックとしては箱を押して仕掛けを動かしたり、ロープに掴まって先へ進むようなものが登場。パズルを解くことで、先へ進んでいくわけだ。

ただし本作は2人プレイ専用のゲームとなっており、プレイヤーごとに見えるものが異なっている。動物のように見える少年と、機械のように見える少年では、認識の違いによってオブジェクトが異なる働きをするとう。プレイヤーは、お互いの見えているものを相手に伝えて状況を共有することで、協力して謎とパズルに立ち向かうわけだ。また少年たちの旅の途中では、いくつか重大な選択が登場。プレイヤーの選択によって、物語が複数の展開へ分岐する。公称プレイ時間は3時間から4時間程度。オンラインでの協力プレイにも可能しているそうだ。


本作を開発しているのは、国内のインディーゲーム開発者ところにょり氏だ。同氏は過去作としては、誰かが書いたメッセージを受け取る『ひとりぼっち惑星』や、腎臓病を患う犬の腎臓になるゲーム『renal summer』などをリリース。ゲームプレイを通して、プレイヤーの心を揺さぶってきた。

プレスリリースによると本作では、相手と見ているものが噛み合わない2人の少年の物語を通して、「あのころの友情」を取り戻すような体験が描かれるという。「自分の見ている世界は、本当にみんなと同じ世界なのか」といった認知もテーマになっているようだ。また本作は、講談社ゲームクリエイターズラボの支援作品となっている。


『違う冬のぼくら』はPC(Steam)向けに、2023年2月14日に早期アクセス配信開始予定。また本作はSteam以外でも、順次リリースも予定されているそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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