弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは12月4日、『Ib』リメイクのNintendo Switch版を2023年3月9日に発売すると発表した。ダウンロード版以外に通常/豪華版のパッケージも発売予定となっており、12月5日から予約が開始される。
『Ib』は、少女が奇妙な美術館をさまよう、探索型のホラーアドベンチャーゲームである。本作の主人公・イヴは、ある日両親と美術館を訪れていた。ゲルテナ展が開催中の美術館を巡り、不思議な美術品を鑑賞していくイヴ。しかし、イヴは、気がつくとひとりぼっちになってしまっていた。両親どころか、周囲には人の気配がない。さらにイヴが美術館内を進んでいくと、周囲の様相が変化。奇妙な美術館に迷い込んでしまった少女の物語が描かれていく。
イヴが迷い込んだ人気のない美術館には、不気味な展示物や仕掛けが待ち受けている。中には独りでに動き回る美術品も存在し、イヴへと襲いかかってくる。そこでプレイヤーは、イヴを操作して美術館内を探索。仕掛けやパズルを解いたり、アイテムを集めたりしながら、奇妙な美術館の先へと進んでいく。
また美術館内では、イヴの読めない文字を読んでくれるギャリーや、金髪の少女メアリーも登場する。本作にはマルチエンディングが採用されており、イヴを含めた3人の結末は、プレイヤーの行動や選択によって変化していく。ドット絵で描かれたキャラクターや美術品、7種類のエンディングによる物語も本作の特徴だろう。
オジリナルの『Ib』は、国内の開発者kouri氏が制作し、2012年に公開されたPC向けフリーゲームだ。本作『Ib』リメイク版では、「ゲームが苦手な人でも楽しめる」というオリジナルのコンセプトはそのまま、新規要素などが加えられている。まずグラフィックは、マップやキャラクター、スチルを含めてほぼ一新されている。館内には大きくデザインが変わった美術品や新しい展示物もあるほか、演出面の追加や変更も実施。画面解像度も大きくなり、大きく綺麗になった画面で美術館内を探索できるわけだ。
また新規要素としては、同行中のキャラクターと会話できる会話システムが追加された。ギャリーやメアリーと話せる上に、困った時にはヒントももらえる機能となっている。そのほか一部ギミックの再調整や新規パズルの追加、新機能ズームモードの追加、オリジナルBGMを含む一部楽曲の変更などが実施。クリア後の要素として、美術品収集や追加ダンジョンも用意されており、新規プレイヤーはもちろん、フリー版を遊んだプレイヤーも新鮮に遊べる内容となっているそうだ。なお『Ib』リメイク版は、Steam版が2022年4月11日より配信中。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で1931件中99%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得している。
『Ib』リメイクNintendo Switch版は、2023年3月9日に発売予定だ。通常パッケージ版および豪華パッケージ版も発売予定。通常パッケージ版は税込3980円で、アートブックが付属。限定生産の豪華パッケージ版は税込4980円で、アートブックに加えてレースのハンカチが付属している。12月5日からは、各店舗にてパッケージ版の予約も受け付けられる。