『オートチェス』Steam版正式発表。「Dota Auto Chess」を作った本家によるオートチェスが、Steamでもプレイ可能になる


Drodo Studioは11月30日、『オートチェス(Auto Chess、オートチェス:オリジン)』Steam版を正式発表した。PlayStation 4/PC(Epic Gamesストア)/iOS/Androidなどで配信されてきた本作が、Steamからもプレイ可能となる。


『オートチェス』は、2019年に流行した『Dota 2』のMod「Dota Auto Chess」の開発チームDrodo Studioが手がける、オンライン対戦ゲームである。ジャンルとしては、オートチェスあるいはオートバトラーと呼ばれている。

本作でプレイヤーは、大きく2種類のシナジーを考慮して編成を構築し、勝ち残りを目指していく。まず本作において、各プレイヤーは盤上にユニットを並べて、ラウンドごとの戦闘で勝敗を競い合う。ラウンド終了後にはユニットの購入などに使う資金が手に入り、敗北時にはプレイヤーがダメージを負う。ダメージの蓄積によってプレイヤーのHPが尽きた時点で敗北となり、最後まで勝ち残ったプレイヤーの勝利となるため、各ラウンドでの勝利を目指すことが基本となる。ただし本作では戦闘が自動的に進行するため、プレイヤーがユニットに指示を出したり、スキルを発動させたりなど、直接的な介入はできない。そこで、ラウンド間におこなうユニットの編成や配置、ユニットの購入と売却などが重要になってくる。



本作のユニットたちには、それぞれ種族とジョブが設定されている。編成内に一定数の種族やジョブが含まれていると、種族/ジョブのシナジー効果が発動。具体的には、ビーストが2体以上いれば攻撃力が上昇、ウォーリアが2体以上いればHPが上昇、ハンターが2体以上いれば味方ハンターの攻撃力が上昇するなど、シナジーを発動させると味方のユニットを強化できるわけだ。

またユニットには、シナジー以外にステータスやレベルなどが設定されており、同じユニットを3体集めることでレベルが上昇する。レベルが上がるとユニットのステータスが大きく向上するため、ユニットのレベルも勝敗に関わる大きな要素となっている。しかし、同じユニットが複数集められるかは運次第。仮にレベルを上げられても、シナジーや有用なスキルをもったユニットを編成した方が強いケースもあるなど、悩ましいシーンが多数存在している。運要素を交えつつ、ユニットの編成や購買のタイミングなど、戦略が重要な勝負が繰り広げられていく。


本作を開発しているのは、中国のゲーム開発スタジオDrodo Studioだ。同スタジオは、2019年に『Dota 2』のMod「Dota Auto Chess」をリリース。同作の流行以降、『リーグ・オブ・レジェンド』の「チームファイト タクティクス」、『Hearthstone』の「バトルグラウンド」、国内では『プリンセスコネクト!Re:Dive』のエイプリルフール企画『プリコネ!グランドマスターズ』など、影響を受けた作品やゲームモードが多数登場してきた。本作『オートチェス』は、そんなジャンルを築き上げた本家による、オートチェス作品なのである。

現在『オートチェス』は、PlayStation 4/PC(Epic Gamesストア)/iOS/Androidなどで配信中。「Dota Auto Chess」のベースゲーム『Dota 2』が配信されているSteamでは、配信されていない状態だった。Steam版の登場により、本家によるもう一つのオートチェスが、ようやくSteamから遊べるようになるわけだ。

『オートチェス』Steam版は近日中に配信予定。同作は現在PlayStation 4/PC(Epic Gamesストア)/iOS/Android向けに配信中だ。