無料ギターリズムゲーム『Clone Hero』正式リリース。『ギターヒーロー』風ゲーム、ドラムとオンラインに対応して正式デビュー
Srylainは11月30日、『Clone Hero』を正式リリースした。対応プラットフォームはPCで、公式サイトにて無料配信中だ。
『Clone Hero』はリズムゲームだ。操作はゲームパッドとキーボードのほか、5ボタンまたは6ボタンのギター型コントローラーにも対応する。ゲームプレイとしては、画面上のレーンを流れてくる符にあわせて、タイミングよく対応するボタンを押すというシンプルなシステムだ。
本作を手がけるのはRyan Foster氏。同氏は当初、『ギターヒーロー』から影響を受け『GuitaRPG』というゲームを制作。それが『Clone Hero』と名を変え、2017年にアルファ版がリリースされた。その後も改良が重ねられ、このたびついに正式リリースに至ったわけだ。
『ギターヒーロー』は海外を中心に広い人気を博した音楽ゲームシリーズだ。初作は米国にて2005年に発売。以降開発元や販売元が変遷しつつも、2010年の『Guitar Hero: Warriors of Rock』まで毎年新作をリリースしていた。その後は頻繁なリリースが止み、2015年の『Guitar Hero Live』が現行の最新作となっている。そのため人気としてはやや落ち着いているものの、根強いファンコミュニティも存在。そして昨今Twitch配信などではオリジナルシリーズではなく、『Clone Hero』による配信が主流となっていた。
本作では数種類の楽曲が収録されているほか、ユーザー制作の楽曲・譜面もサポートしている。コミュニティ内では、“人間の限界に挑むような曲”が共有されることも。また、プレイヤーたちによる競技的な側面もあり、「高難度曲の 1.5倍速プレイでのフルコンボ」など、マイルストーンの世界初達成に情熱を注ぎ、しのぎを削るプレイヤーたちも存在する。
そんな本作の正式版の目玉として、オンラインマルチプレイ機能が実装されている。サーバーを作るあるいは参加して、プレイヤー同士でクイックプレイを遊んだり対戦したりすることが可能だ。これまで切磋琢磨してきたユーザーたちによる限界への挑戦も加速することだろう。またサーバーにSpectator(観客)として参加する機能も備わっており、超人的な演奏を観戦して楽しむこともできる。
そのほかにも多岐にわたる新要素が実装。ドラムでのプレイが可能となり、ほかのプレイヤーとそれぞれ違う楽器でプレイ(cross instruments play)することもできる。さらに、ゲームプレイに捻りを加える各種モードも追加され、難易度をより高めることも可能だ。マルチプレイだけでなく、黙々と己の腕を磨き続けたいプレイヤーにも嬉しい機能が実装されているわけだ。
長年にわたって開発が続けられてきた『Clone Hero』。近日中には、ホットフィックスが配信予定とのこと。また開発元にはすでに数多くのフィードバックが寄せられているという。今後もユーザーの意見を反映したアップデートが続くのかもしれない。『Clone Hero』、そして新たな環境で研鑽を続けるであろうユーザーコミュニティのこれからにも注目していきたい。
『Clone Hero』は公式サイトにて無料配信中だ。