Steamデッキ構築ダンジョン攻略『地牢100』早期アクセス配信好調スタート。『ディアブロ』風スキルビルド超特化ローグライク


デベロッパーの可布和常常诶は11月25日、『地牢100(Dungeon 100)』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。可布氏と常常诶氏の夫婦で開発されているという本作。小規模開発のタイトルながら、早期アクセス配信はなかなか好調なスタートを切っている。

『地牢100』はクォータービュー視点のアクションゲーム。公式紹介では、装備のハック&スラッシュ要素をなくし、スキルの構築に焦点を置いた『ディアブロ』風のゲームとされている。プレイヤーが目指すのは100の階層が広がるダンジョンの踏破。カードでスキルデッキを構築しながら、ダンジョンを攻略するのだ。

本作では15階ごとにボスとなるドラゴンが存在。ドラゴンの撃破時には使っていたキャラに翼が生え、その階層のボスと化してしまう。そのため15階ごとにキャラは変更となり、以前使っていたキャラを倒してから次なる階層の攻略に挑むことになる。なおボスと化したキャラは、スキル構築もそのまま。強いキャラを育てるほど、次のキャラで苦戦を強いられるわけだ。

ダンジョン各階層の初めにはストアを利用できる。利用時には一定ゴールドが配布され、のそれを消費してカードの購入やストアのレベルアップなどが可能だ。ストアのレベルを上げると保持できるカード数が増加し、スキル構築の幅が広がる。なおゴールドは使い切っても、次にストアを訪れる際に補充されるほか、カードの売却で得ることも可能。プレイヤーはゴールドを上手く工面しながら、新たなカードの購入かストアのレベルアップか、といった決断を迫られる。



本作を手がけるのは中国を拠点とする可布氏と常常诶氏の夫婦。本作は両氏によって、約2年半にわたって開発されているタイトルだ。夫である可布氏は2014年よりモバイルゲームの開発に携わり、2020年に退職して本格的に本作の企画・プログラミングを担当。妻の常常诶氏は以前より、アドベンチャーゲームの原画を手がけており、本作でもアートを担当しているとのことだ。

本作は早期アクセス配信開始後、Steamでの同時接続プレイヤー数が連日約2000人を記録。2人の開発者が初めて打ち出したタイトルとしては、なかなかの盛況ぶりだ(SteamDB)。盛況の理由として考えられるのは、可布氏と常常诶氏がbilibiliにて開発の進捗を報告していたこと。両氏のチャンネルは14.2万人のファンを集めており、かなりの人気を誇っている。そして、本作の早期アクセス配信開始を知らせる動画は約125万回の再生数を記録。ほかにも数十万回の再生数を誇る動画が数多く見られ、bilibiliユーザーから大きな注目を集めていたわけだ。そうした前評判が好調なスタートに結びついたのだろう。

そんな本作はSteamユーザーレビューにて482件中89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。粗削りな部分を指摘する意見はあるものの、特徴的なゲームプレイはおおむね好評だ。特徴として押し出されているスキル構築についても、さまざまなビルドを実現可能な自由度の高さが評価されている。


なお本作は早期アクセス配信期間として、6か月間が見込まれている。開発元はさらにクレイジーなスキルを追加して、より特徴的なゲームプレイを提供したいとのこと。またフィードバックを受けて、ゲームバランスの調整もおこなわれていくそうだ。

『地牢100(Dungeon 100)』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。リリース記念セールとして、12月3日まで定価1400円の20%オフとなる1120円で販売されている。