『スプラトゥーン3』最新アプデで、大規模バランス調整実施。新ブキと不遇スペシャルたちが軒並み強化、一方マルミサは弱体化

任天堂は11月29日、『スプラトゥーン3』更新データVer. 2.0.0の内容を公開し、明日11月30日10時に配信すると発表した。大規模な調整および修正が実施される。

任天堂は11月29日、『スプラトゥーン3』更新データVer. 2.0.0の内容を公開し、明日11月30日10時に配信すると発表した。最新アップデートでは、大規模な調整および修正が実施、その内容が公開されている。

まず注目したいのは、今作から登場した新ブキの強化だ。トライストリンガーは落下する飛沫による塗りの大きさが、これまでより大きくなるという。さらに、遠くを狙って撃ったときに発生する飛沫の数も増加。そしてドライブワイパーでは、ヨコ斬りで飛ばすインクの横幅が約27%拡大。そして落下する飛沫の塗りの大きさがこれまでより大きくなり、一直線につながりやすくなったそうだ。

そしてスペシャルウェポンにも多岐にわたる調整が実施。主な対象は不遇スペシャルだ。ショクワンダーとキューインキ、サメライドには強化が施される。ショクワンダーは効果中にメインウェポンを使用した場合のインク消費量を、これまでの約67%に軽減する。そしてキューインキは、反撃弾で与えるダメージが120.0から220.0に増加。この変更により、イカロールやイカノボリによるアーマー状態の相手プレイヤーを倒せるようになるという。グレートバリアやガチホコバリアへのダメージ量も増えるとのことで、強化による活躍が期待できそうだ。


サメライドでは、突進攻撃のほか近い距離で爆発に巻き込んだときに与えるダメージが180.0から220.0に増加。この変更でもグレートバリアやガチホコバリアへのダメージ量が増加、イカロールやイカノボリによるアーマー状態の相手プレイヤーを倒せるようになるとのこと。

一方でマルチミサイルは弱体化。発射を確定したあともスペシャルゲージが徐々に減少するようにし、完全にゲージがなくなるまでの間は、新たにスペシャルゲージをためることができないようになるとのこと。塗りが強いブキにおいて、以前のようにマルチミサイルを連発する運用法は難しくなるかもしれない。

そのほかウデマエB以上のプレイヤーが、1シーズンに1度だけ使用できるウデマエリセット機能追加など、多岐にわたる変更が実施される。「2022冬 Chill Season」が12月1日から開始することもあり、より新鮮に本作を楽しめるようになるだろう。以下、パッチノート(任天堂公式より):

シーズンやカタログに関する変更
2022年12月1日に開幕する、「2022冬 Chill Season」に関するデータを追加しました。
‐新たなカタログと、そこに含まれるギア・二つ名・プレート・オキモノ・ステッカー・エモートが追加されます。
‐ショップに並ぶギアが約50種類追加されます。
‐新たな対戦ステージ「クサヤ温泉」「ヒラメが丘団地」が追加されます。
‐新たなサーモンランステージ「難破船ドン・ブラコ」が追加されます。
‐新たなメインウェポンのブキが3種類追加されます。
‐これまでに登場したものとはサブウェポン・スペシャルウェポンの組み合わせが異なるブキが、10種類追加されます。
‐陣取大戦ナワバトラーの新たなカードが、13種類追加されます。

カタログの内容を確認できる機能を追加しました。
‐Xボタンで開くメインメニューの、「プレイヤー情報」→「カタログ」から確認することができます。

対戦に関する変更
一部のメインウェポンの性能を変更しました。

トライストリンガー
落下する飛沫による塗りの大きさを、これまでより大きくしました。
遠くを狙って撃ったときに発生する飛沫の数を増やしました。

ドライブワイパー
ヨコ斬りで飛ばすインクの横幅を、約27%広げました。
落下する飛沫の塗りの大きさを、これまでより大きくし、一直線につながりやすくしました。

一部のサブウェポンの性能を変更しました。

ラインマーカー
初速を約20%速くし、飛距離を伸ばしました。

一部のスペシャルウェポンの性能を変更しました。

ショクワンダー
効果中にメインウェポンを使用した場合のインク消費量を、これまでの約67%に軽減しました。

キューインキ
反撃弾で与えるダメージを、120.0から220.0に増加しました。
‐この変更により、グレートバリアやガチホコバリアへのダメージ量が増えるほか、イカロールやイカノボリによるアーマー状態の相手プレイヤーを倒せるようになります。

サメライド
突進攻撃や、近い距離で爆発に巻き込んだときに与えるダメージを、180.0から220.0に増加しました。
‐この変更により、グレートバリアやガチホコバリアへのダメージ量が増えるほか、イカロールやイカノボリによるアーマー状態の相手プレイヤーを倒せるようになります。

マルチミサイル
発射を確定したあとも、スペシャルゲージが徐々に減少するようにし、完全にゲージがなくなるまでの間は、新たにスペシャルゲージをためることができないようにしました。

一部のブキのスペシャル必要ポイントを変更しました。
プロモデラーMG
200→190
N-ZAP85
200→190
プライムシューター
200→190
ジェットスイーパー
200→190
H3リールガン
200→190
リッター4K
200→210
4Kスコープ
200→210

一部のステージの地形を変更しました。

マテガイ放水路
ナワバリバトルルールの地形を一部変更しました。
‐自陣から見て右側の地形の一部を削除しました。
‐相手の陣地に侵入するためのスロープを増やしました。

チャージャーの、貫通弾ではない弾を相手プレイヤーに当てた場合の効果音を、これまでより聞こえやすくなるよう、わずかに調整しました。
スプラッシュボム・トーピード・タンサンボムが地面を転がっているときの効果音を、これまでより聞こえやすくなるよう、わずかに調整しました。
ラインマーカーを直撃させたときの効果音を、相手プレイヤーに直撃させた場合と、そのほかの物体などに直撃させた場合とで、異なるものにしました。
ラインマーカーを直撃させたときの効果音を、遠くでもこれまでより聞こえやすくなるよう、わずかに調整しました。
ウルトラショットを構えたときの効果音を、味方には聞こえづらく、相手には聞こえやすくなるよう、わずかに調整しました。
相手がナイスダマを掲げている最中の効果音を、これまでより聞こえやすくなるよう、わずかに調整しました。
相手が投げたナイスダマの、飛来や着弾の効果音を、これまでより聞こえやすくなるよう、わずかに調整しました。

ウデマエに関する変更
ウデマエを任意でリセットすることができる機能を追加しました。
‐この機能は、ウデマエB以上のプレイヤーが、1シーズンに一度だけ使用できます。
‐どのウデマエにリセットされるかは、これまでのバトルをもとに推定された実力によって自動的に決まります。
‐ロビーメニューを開き、バンカラマッチにカーソルを合わせた状態でZLボタンを押すと、この機能を使うことができます。

バンカラマッチ(チャレンジ)の挑戦開始時に支払うウデマエポイントを、一部のウデマエで増やしました。
A-
100→110
A
110→120
A+
120→130
S
150→170
S+0以上
160→180

サーモンランに関する変更
ビッグランに関するデータを追加しました。
‐ビッグランは、数か月に一度起こる、シャケの大量遡上現象です。
‐ビッグランのときには、特別に、対戦ステージでのサーモンランが行われます。
‐ビッグランが終わったとき、「1回のバイトで集めた金イクラの最高個数」が全体から見てどの程度の成績だったかによって、異なるオキモノがもらえます。

バイトシナリオの保存・再現機能を追加しました。
‐バイトシナリオとは、1回のバイトでの、ステージ、ブキ編成、出現するシャケ、特殊な状況などのパターンを総合したデータです。
‐クマサン端末のバイト記録画面で、バイトシナリオを保存することができます。
‐プライベートバイトで部屋を作ったあと、保存したバイトシナリオをZLボタンで選択すると、その状況を再現することができ、何度も挑戦することができます。
‐バイトシナリオは、保存したときに発行されるコードを使って、ほかのプレイヤーに共有することができます。
※クマサン端末で、コード入力をすると、ほかのプレイヤーのバイトシナリオをダウンロードして保存することができます。
‐更新データが配信されると、以前のバイトシナリオは使用できなくなることがあります。

評価リセットの機能が使えるようになる条件を、「いちにんまえ」の評価値が40より高いときに変更しました。

「でんせつ」で評価値が100より高いプレイヤーが評価リセットの機能を使うとき、評価値40まで一気にリセットされるのではなく、評価値100の段階ごとにリセットされるよう修正しました。
‐ステージが変更されたときには、これまでどおり「でんせつ」の評価値40にリセットされます。

一部のオオモノシャケの性能を変更しました。

テッキュウ
移動速度をこれまでより約30%遅くしました。
‐この変更により、テッキュウの攻撃頻度が下がるほか、テッキュウが地上を歩いている時間が長くなり、ダメージを与えるチャンスが増えます。
テッキュウの砲弾が飛来するときの演出が、これまでより長く表示されるようにし、どこから飛来しているのかわかりやすくしました。

一部のスペシャルウェポンの性能を変更しました。

メガホンレーザー5.1ch
オオモノシャケを追尾する精度をこれまでより高くしました。
与えるダメージを約25%増加しました。

トリプルトルネード
ガイド装置が、シャケなどに触れたときにも起動するようにしました。
与えるダメージを約25%増加しました。

ジェットパック
効果が終了して戻ってきている間は、ほとんどのシャケの攻撃対象から外れるようにしました。

ナイスダマ
ナイスダマを掲げて空中にいる間は、ほとんどのシャケの攻撃対象から外れるようにしました。

一度に出現するオオモノシャケの数の上限を15匹までに制限しました。
‐順調にオオモノシャケを倒せている状況では、たとえ高いキケン度であっても、この制限数には到達しません。オオモノシャケを倒すことができない状況に追い込まれている場合に、出現しているオオモノシャケが多くなりすぎることでゲームの動作が遅くなり、必要以上に状況が立て直しにくくなることを軽減するための変更です。

フェスに関する変更
対戦モード名を「トリカラアタック」から「トリカラマッチ」に変更し、中間発表の結果に関係なく、すべてのプレイヤーが参加できるようにしました。
‐1人またはフレンドとのペアで参加できます。1人で参加する場合は、同じく1人で参加しているプレイヤーとペアになります。
‐4つのペアを集めて8人のグループを作り、2 vs 4 vs 2のトリカラバトルを行います。
‐自分が攻撃チームになるか守備チームになるかは、バトルが始まるまでわかりません。
‐自分が攻撃チームになるか守備チームになるかの割合は、どの勢力に属していても、半々です。
‐勢力ごとの人数の偏りによっては、8人全員同じ勢力によるトリカラバトルが行われることもあります。このとき、こうけん度は加算されません。
最終結果にカウントされる部門に「トリカラマッチモードのこうけん度」を追加し、各部門の獲得ポイントを調整しました。
トリカラバトルルールでのこうけん度の計算方法を一部変更しました。
‐守備チームの勝利ボーナスを増やします。
‐中間発表1位の勢力は守備チームで、2位または3位の勢力は攻撃チームで、勝利したときに1.5倍のこうけん度を獲得できます。
自分が10倍マッチ/100倍マッチ/333倍マッチに勝利したとき、自分の投票所に表示されるようにしました。
自分が100倍マッチ/333倍マッチに勝利したあと、自分の投票所からオミコシに乗り込んで、記念撮影ができるようにしました。

ロッカーに関する変更
Tシャツのギアを配置するとき、Lスティックを押し込むと、たたんだ状態にできるようにしました。
配置中にBボタンを押してキャンセルするときの動作を変更し、直前の何もつかんでいなかった状態に戻るようにしました。

その他の変更
さんぽモードでも撮影モードに入れるようにしました。
‐1人でさんぽをしているときだけでなく、プライベートマッチを利用して複数人でさんぽをしているときにも、撮影モードが使えます。
1人でさんぽをしているときに、amiiboを呼び出して撮影ができるようにしました。
インターネットを利用したプライベートマッチで、普段とは別のプレイヤー名を、一時的に使用できる機能を追加しました。
‐プライベートマッチの間だけ、プレイヤー名の一部にチーム名をいれる、などの使い方を想定しています。
‐プライベートマッチのグループを作ったり合流したりするときに、Lボタンを押すと、一時的な別名を設定できます。
バトルが始まるとき、BGMの曲名やアーティスト名が表示されるようにしました。
カスタマイズ画面で、たくさんのブキやギアを所持しているとき、今表示されているページが何ページ目かわかるようにしました。
カスタマイズ画面で、ギアパワーで並び替えるとき、現在選択している種類には存在しないギアパワーが、選択肢に現れないようにしました。
ブキ屋で、ブキの説明を聞き直すことができる機能を追加しました。
‐説明を聞きたいブキにカーソルを合わせてZRボタンを押すと、聞き直すことができます。
くじ引きの利用に関するバッジを追加しました。
‐これまでの利用状況もカウントされています。

『スプラトゥーン3』はNintendo Switch向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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