サバイバルFPS『Dysterra』Steamにて配信開始も、約2日後にロールバックの苦境。チーターにやられ、スピード巻き戻し


Kakao Gamesは11月24日、Reality MagiQが開発するマルチプレイサバイバルFPS『Dysterra』をSteam向けに早期アクセス配信開始した。価格は3090円。ストアページによれば、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は配信開始から間もなく、チーターによる影響でサーバーをロールバック(巻き戻し)する、やや珍しい対応に至ったようだ。

『Dysterra』は、放棄された地球を舞台に戦う、マルチプレイ・サバイバルゲームだ。プレイヤーらはマップ内で資源を集め、拠点を構築し、武器装備をクラフトして戦いに備える。本作ではソロモードとマルチプレイモードをサポートしており、マルチではプレイヤー同士の戦闘も発生。よりシビアかつ、連携力の問われる生き残り合戦が繰り広げられる。そうした本作のゲームプレイは、ユーザーレビューなどで人気サバイバルゲーム『Rust』に例えられているようだ。

『Dysterra』では、昨年よりグローバルクローズドベータテストが実施。当初は2021年内に、基本プレイ無料での配信を見込んで開発が進められていた(関連記事)。しかし結果的には、今年2022年11月24日に早期アクセス配信が開始。価格についても、3090円での販売となった。本作は配信初日には、ピーク時で569人のSteam同時接続プレイヤー数を記録。その後本日に至るまで、500人前後のプレイヤー数を維持している(SteamDB)。評価はというと、Steamユーザーレビューにおいては、11月28日11時時点で154件中67%が好評とする「賛否両論」と苦戦。また、本作はリリースからわずか約2日目にして、サーバーのロールバックを実施するに至ったという。


「リリース直後にサーバーを緊急ロールバック」という措置は、作品規模や早期アクセス配信である点を鑑みてもやや珍しい。その理由について開発元は「不正なチートプログラムの仕様により発生したダメージの復旧のため」と説明している。具体的にどのようなダメージがチーターによってもたらされたかは、言及されていない。一方で、レビューなどではプレイヤーが「壁を抜けて歩いていた」といったチーターの悪行を報告している。チーターがゲーム内で大暴れし、その結果としてゲーム内世界がめちゃくちゃになり、ロールバックが実施されたような経緯がうかがわれる。


本作開発元もこうした状況に対して、対処を試みている。ロールバックの後のアップデートでは、アンチチート機能を強化したと報告。引き続きチート対策に取り組んでいくとされている。またユーザーレビューにて指摘が寄せられるサーバーの安定性問題や、不具合の修正なども課題として認識されているようだ。課題山積となる一方で、本作は早期アクセス配信が開始されたばかり。賛否両論の評価が今後どのようになっていくかは、今後のアップデートにかかっているだろう。

なお、本作は早期アクセス期間として半年~1年間を見込んでいる。正式リリースに向けては、マップの拡充および、武器装備などのアイテムやボス敵などが追加実装されていくという。価格については、早期アクセス配信終了後に変更される予定があるとのことだ。また、本作は公式Discordサーバーなどで、ユーザーのフィードバックを取り入れて作品に反映させていくという。苦境に立たされつつも、本作のゲームプレイ自体はユーザーらに一定の評価を受けている。本作が気になる方は、そのポテンシャルを実際に触れて確かめ、フィードバックを寄せてみるのもよいだろう。

『Dysterra』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。価格は3090円だ。ストアページによれば、ゲーム内は日本語表示に対応している。