Hinterland Studioは11月24日、オープンワールド・サバイバルゲーム『The Long Dark』向けとなる初の有料拡張パス「The Long Dark: Tales from the Far Territory」を、現地時間12月5日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。また、同拡張パスで追加されるコンテンツのロードマップも明かされている。
『The Long Dark』は極寒のなかで生き残る一人称視点サバイバルゲームだ。プレイヤーは凍える極限環境のなかで生き残るために物資をかき集め、衣食住の確保に死力を尽くす。本作には3つのゲームモードがある。危機に瀕した世界の謎と生存者の物語が描かれるストーリーモード「Wintermute」と、困難な目標の達成を目指すチャレンジモード、そしてプレイヤーのノウハウを活かして、一日でも長い生存を目指すサバイバルモードだ。
「The Long Dark: Tales from the Far Territory」は、そのうちサバイバルモードを中心にコンテンツを追加していく有料拡張パスとなっている。購入者は、向こう12か月間にわたって複数回配信されるコンテンツを利用可能となるという。その第1弾のアップデートが、12月5日にリリースされる運びとなった。
「The Long Dark: Tales from the Far Territory」では、「Far Range」と呼ばれる山岳地帯を舞台に、ハブとなるエリアおよび3種類の地域が追加される予定だ。まずは放棄された飛行場である「Forsaken Airfield」が、第1弾アップデートと共に実装される見込み。そのほか、危険のはびこる鉱山「Industrial Mine」や、険しい山岳地帯となる「Mountain Pass」が登場する。
ゲームプレイ要素も多数追加予定だ。たとえば、帯電して予測のつかない動きをもたらす霧「Glimmer Fog」や、この霧およびオーロラ出現時に起動し、物資や隠れたロケーションに導いてくれるという携帯無線機「Handheld Shortwave」などが追加。ほかには、アイテムや家具が整理しやすくなりそうな隠れ家のカスタマイズ要素や、料理レシピや新材料の追加、そして遭遇した出来事に応じてプレイヤーが不眠症になってしまう状態異常など、多岐にわたる新システムやコンテンツが追加予定だ。
そして、「The Long Dark: Tales from the Far Territory」ならではの物語を楽しめる「Tales」なるコンテンツもあるという。こちらは、物語を主軸に据えたチャレンジモードのようなかたちになるようだ。Talesは3種が実装予定だといい、挑戦に取り組みつつ、物語を楽しめるようなコンテンツとなるのだろう。また、その物語はメインのストーリーモードにも繋がっていくという。また、同拡張パスを所有していないユーザーに向けても、無料アップデートが随時配信予定。サバイバルモード向けに、マップ全域における植生および資源分布の刷新や、新規一人称視点アニメーション、グラフィックの向上などが実施される予定とのことだ。
『The Long Dark』は2014年に早期アクセス配信開始、2017年に正式リリースを迎えた。それから現在に至るまで、開発元Hinterland Studioは多くのアップデートを無料でプレイヤーたちに届けてきた。そうした無料アップデートも継続しつつ、有料DLCも手がける方針となったようだ。まずは第1弾にてどのようなコンテンツが実装されるのか、期待したい。
『The Long Dark』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中。本稿執筆時点では、両ストアにてそれぞれ1220円前後の価格となる大幅セール中だ。期間は11月30日まで。 拡張パス「The Long Dark: Tales from the Far Territory」アップデート第1弾は、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに現地時間12月5日配信予定。価格は配信開始時には19.99ドルとなり、既存プレイヤーはバンドルで若干お得に購入できるとのこと。また、価格はコンテンツ追加に応じて値上げされ、最終的には29.99ドルとなる予定だそうだ。