国内のゲーム開発者ただすめん氏は11月23日、『PIEN-ぴえん- & PAON-ぱおん- plus』を12月6日に配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。オリジナル版にはなかった追加要素や改善点なども盛り込まれているという。
『PIEN-ぴえん- & PAON-ぱおん- plus』は、ただすめん氏が手がけたホラーゲーム2本をまとめた作品だ。収録作の1本『PIEN-ぴえん-』は、ただすめん氏が自身の個人サイト「くそいサイト」上で2020年6月にPC向けフリーゲームとして公開した、ポップでかわいいホラーゲームである。舞台になるのは、泣いている絵文字風の黄色いクリーチャー「PIEN」が存在する謎の廃墟。主人公は、何らかの理由から廃墟へやってきた人物だ。
廃墟内には、泣き顔のしるしがいくつか隠されており、主人公がライトをあてて「ぴえん」と何度も唱えると、しるしを消滅させられる。一方、主人公がPIENに捕まえると、ゲームオーバーになってしまう。プレイヤーは、廃墟内を徘徊するPIENの追跡から逃れつつ、泣き顔のしるしを消して周り、状況の打破を目指すわけだ。PIENは、ホラーゲームにおけるクリーチャーそのものであるが、追跡時にはポップなBGMや鳴き声と共に登場。謎のダンスシーンも用意されており、奇妙な世界観が展開されていた。
また収録作のもう1本『PAON-ぱおん- BEYOND THE PIEN』は、同氏により2021年6月にPC向けフリーゲームとして公開された、ポップでかわいいホラーゲームの第2弾だ。怪物から逃げつつしるしを消すゲームプレイはそのまま、PIEN以外にPAONなる筋骨隆々のクリーチャーが登場。演出などもパワーアップし、ふたたび奇妙な世界が展開されていた。
本作『PIEN-ぴえん- & PAON-ぱおん- plus』では、フリーゲームとして公開されてきた2作品が、追加要素と共にSteamから遊べるようになる。具体的な追加要素としては、新機能カスタムによって、プレイヤーがもっている好きな画像をぴえんの顔に貼り付けて遊べるという。また『PIEN-ぴえん-』と『PAON-ぱおん- BEYOND THE PIEN』の両作をクリアすると、おまけゲームがプレイ可能。オリジナル版とくらべて、遊びやすさの改修などもおこなわれているという。単に2本をまとめただけでなく、要素を追加して遊びやすくしたバージョンというわけだ。
本作を手がけているのは、国内のゲーム開発者ただすめん氏である。同氏は過去作としては、『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』『推色-オシイロ-』『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』などを、自身のサイトやSteam上などでリリース。奇抜なシチュエーションと意外と遊べる内容から、プレイヤーの支持を得てきた。なおただすめん氏のツイートによれば、『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!2(仮題)』を開発中であるほか、ほかにも作品を開発中。今後も変わった状況の作品に期待できそうだ。
『PIEN-ぴえん- & PAON-ぱおん- plus』は12月6日に、PC(Steam)向けに配信予定。また収録作である『PIEN-ぴえん-』『PAON-ぱおん- BEYOND THE PIEN』の両作は、ただすめん氏の個人サイト「くそいサイト」上で、PC向けフリーゲームとして公開中だ。