『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』販売本数が1000万本突破。任天堂のゲーム機史上最速


任天堂と株式会社ポケモンは11月24日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の発売後3日での全世界累計販売本数が、1000万本を突破したと発表した。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、『ポケットモンスター』シリーズの最新作。ゲームフリークが開発を手がける。本作の最大の特徴は、オープンワールドを舞台に、境目なくシームレスに広がる街や大自然が楽しめること。広大なフィールドで新たな冒険が繰り広げられる。


そんな同作は、発売から3日にして大台となる1000万本を突破。そのうち国内での販売本数は405万本にのぼるという。日本が4割を占めるというなかなかの比率だ。発売から3日で1000万本という数字は、Nintendo Switchを含むすべての任天堂のゲーム専用機向けソフトの発売後3日間のグローバルおよび国内販売本数として、過去最高だという。

なおNintendo Switchにおける『ポケットモンスター』ゲームの売上記録としては、『ポケットモンスター ソード・シールド』の全世界初週売上は600万本。そして、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』の全世界初週売上は600万本。『ポケモン レジェンズ アルセウス』の全世界初週売上は、650万本。いずれも初週で好スタートを切っていたが、最新作は発売3日でそれらを上回る数字を叩き出したわけだ。


『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、オープンワールド化にともない、オンライン協力プレイやシームレスなフィールドと街の接続、オープンシナリオシステムなど、さまざまな挑戦も盛り込まれている。シリーズとしても屈指の、没入感のある冒険が楽しめるだろう。ただし、野心的な挑戦ゆえなのか、フレームレートを含めたパフォーマンス問題やさまざまな不具合が指摘されている。レビュー集積サイトのMetacriticのメタスコアは『スカーレット』『バイオレット』ともに100点中76点であるが、誰でも投稿できるユーザースコアは10点中約3点と大荒れ。ユーザースコアは爆撃を受けており、数字どおりの評価になっているとは考えづらいものの、賛否両論な部分もあるだろう。強烈な魅力と問題の両方が存在するゲームといえる。

いずれにせよ、最新作の販売本数は過去最高の数字を叩き出しており、そのコンセプトに魅了された人が多いのだろう。『ポケットモンスター』IPの強さや、本作の宣伝レベルの高さが数字に出たといえる。ロケットスタートをきった本作のセールスが、どのように伸びていくかも注目される。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。



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