サイコサスペンス刑事ADV『サイレンス・オブ・スイッチブレード』無料体験版公開。東京郊外で起こる、不気味な事件の始まり

国内のインディーノベルゲームサークルSummertimeは11月18日、『サイレンス・オブ・スイッチブレード』の体験版を公開した。本作は真夏の郊外で起こった殺人事件とインモラルな三角関係を描く、サイコサスペンスADVである。

国内のインディーノベルゲームサークルSummertimeは11月18日、『サイレンス・オブ・スイッチブレード(Silence of Switchblade)』の体験版を公開した。体験版はBOOTHより無料でダウンロード可能。Steamでも追って公開予定とされている。また本作の製品版は、2022年末から2023年上旬にかけてPC向けに発売予定である。

『サイレンス・オブ・スイッチブレード』は、真夏の郊外で起こった殺人事件とインモラルな三角関係を描く、サイコサスペンスADVである。本作の舞台は、東京都郊外にある埼玉県浮潮市だ。3年前、同市では4人の中学生が殺傷される連続通り魔事件が発生。犯人として当時14歳の女子中学生が逮捕され、全国的な注目を集めていた。


本作の主人公である手越一誠は、現在埼玉県警浮潮署に務める警察官である。手越一誠は、数年前まで東京でエンジニアとして働いていた。しかし3年前、地元の浮潮市で起こった連続殺傷事件に、警察官の父親が被害が被害を受けたことをきっかけに、埼玉県警サイバー捜査課へ転職。以降は警察官として働いてきた。3年後主人公の手越は、埼玉県警浮潮署に新設された「生活安全課少年事件捜査係」に配属される。主人公手越が、上司である東大法学部卒のノンキャリア刑事・伊能紗莉奈の変人具合にやりにくさを感じ始めたころ、事件が発生。その事件は、3年前に世間を騒がせた連続殺傷事件に酷似していた。3年前の通り魔事件を手越の父と捜査していた上司、伊能紗莉奈。3年前の通り魔事件の犯人である田中背知。真夏の郊外で見つかった、3年前の事件の続き。事件の捜査を巡る、刑事たちと殺人犯の夏が描かれていく。


今回公開された体験版には、全9話構成の物語のうち、プロローグと最初の2話が収録されている。伊能紗莉奈と手越三郎の視点から描かれる、異常な事件の始まり。そして主人公の手越一誠が生活安全課少年事件捜査係にやってきてからの出来事が、退屈と怒りが漂う田舎の空気と共に展開されていく。刑事たちと殺人犯と、不気味な事件はどこへ向かっていくのか。製品版での物語が気になる内容となっていた。

本作を開発しているSummertimeは、国内のクリエイター隷蔵庫氏によるゲーム制作サークルだ。過去作としては、サイコサスペンスノベル『真昼の暗黒』サスペンスADV『MINDCIRCUS』などをリリース。2020年にリリースされた前作『ベオグラードメトロの子供たち』では、疎外感や閉塞感を抱えた少年少女の青春が、能力バトルと共に描かれていた。なお『ベオグラードメトロの子供たち』Steam版では、ユーザーレビュー33件中93%の好評を得て、ステータス「好評」となっている。また本作『サイレンス・オブ・スイッチブレード』では、『ベオグラードメトロの子供たち』で一部BGMを担当していた音楽系VTuberのバーチャルねこ氏が、音楽を担当しているそうだ。

サイレンス・オブ・スイッチブレード』体験版は、PC(BOOTH)向けに無料公開中。体験版は、早ければ2週間後にSteamでも公開予定となっている。また製品版は、PC(Steam)向けに2022年末から2023年上旬にかけて発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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