70年代アニメローグライト『Jumplight Odyssey』発表。宇宙戦艦ではるばるのぞむ

デベロッパーのLeague of Geeksは11月17日、70年代SFアニメ風ローグライト『Jumplight Odyssey』を発表した。ゲーム内は日本語表示にも対応する。

デベロッパーのLeague of Geeksは11月17日、70年代SFアニメ風ローグライト『Jumplight Odyssey』を発表した。2023年にSteam向けに早期アクセス配信予定で、PS5/Xbox Series X|S版も展開予定とのこと。ゲーム内は日本語表示にも対応する。

『Jumplight Odyssey』は、“70年代の古典的なSFアニメに着想を得たローグライトなコロニー運営シミュレーションゲーム”だという。本作の主人公となるのは、とある惑星の姫君。彼女は、民とともに宇宙からの侵略者ズートパンたちに立ち向かうものの、あえなく敗北。悪のヴォルタン提督の手によって、母星は滅ぼされてしまった。しかし、希望は失われてはいない。プレイヤーは采配をふるい、宇宙船を維持・改造してパワーアップしつつ、クルーを拡充。人々を救い、伝説に謳われた永遠の星へ導くのだ。

本作のゲームプレイの基礎は、宇宙船を維持・運営・強化するコロニーシムとなる。宇宙船に乗り込むクルーたちには水や空気のほか、社交・睡眠・食事などが必要になる。そうした欲求のほかにも、彼らは宇宙船のなかでいろいろな生活の営みを繰り広げるという。クルー同士の関係性や、メロドラマに気を配り、ときには彼らが希望を失わないように介入する必要もあるようだ。人間関係以外にも、多様な星系の環境変化や火災・放射線・酸素喪失などの緊急事態も発生。それらを無事に乗り切れるかどうかも、プレイヤーの采配次第となるのだろう。また、宇宙海賊など船を狙う敵との戦闘も発生するそうだ。


そして本作はローグライト作品として、宇宙航海を繰り返す流れとなるようだ。前回の航海からの学びを活かして、宇宙船の改造に反映。挑戦を繰り返して永遠の星を目指していく。そして宇宙船は隅々まで改造可能となっており、プレイヤー好みに飾ることができるとのこと。水の供給や農業スペースなどを上手く配置し、効率的にリソースを生産する必要もあるようだ。こだわりのコロニーシムと、ローグライトというジャンルがどのように融合するかも注目点となるだろう。


本作を開発するLeague of Geeksは、オーストラリアのメルボルンを拠点とするスタジオだ。同スタジオは2015年にストラテジーゲーム『Armello』をリリース。Steamユーザーレビューでは1万件以上のレビューを集め、82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また、同スタジオは本作『Jumplight Odyssey』と平行し、ストラテジーゲーム『Solium Infernum』も開発中。この2つの作品は、ゲーム専門ファンドKowloon Nightsとの開発契約が伝えられていた2作品と見られる。『Jumplight Odyssey』は、ストラテジーゲーム開発に定評のある同スタジオが作る、ローグライトコロニーシムとなっているわけだ。

ちなみに、本作は具体的には“70年代の宇宙戦艦系の壮大なスペースオペラアニメ”に影響を受けているという。「宇宙戦艦ヤマト」だろう。アニメ風に描かれたトレイラーでも、70年代日本アニメからのさまざまな影響が垣間見える。また、Steamストアページでは「70年代東京の洗練された真夜中のディスコテックでムードを盛り上げたいですか?お任せあれ」と理解しがたいながらも頼もしい言葉が綴られている。そうしたアートスタイルや世界観も魅力のひとつとなるだろう。

『Jumplight Odyssey』は2023年、PC(Steam)向けに早期アクセス配信開始予定。ゲーム内は日本語表示にも対応する。早期アクセス配信の後には、PS5/Xbox Series X|S向けにも展開予定だ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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