Steam見下ろしサバイバルRPG『ZERO Sievert』好調スタート。ほどよい緊張感のシングルプレイ2D『タルコフ』


パブリッシャーのModern Wolfは11月16日、『ZERO Sievert』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。『Escape From Tarkov』などから影響を受けたという本作は、早期アクセス配信後さっそくなかなかの反響を呼んでいる。

『ZERO Sievert』はシングルプレイの見下ろし型サバイバルRPGだ。舞台となるのは、放射能に汚染された東欧の架空の地域。プレイヤーは「ZERO Sievert」と呼ばれるバンカーを拠点に、列車に乗って危険なマップへと繰り出し、クエスト攻略や物資の収集を目指す。

放射能汚染されたマップには、数多くの危険が潜んでいる。武装したならず者のほか、突然変異したクリーチャーも存在。また本作では体力低下だけでなく、放射線被ばくも命取りとなる。ガイガーカウンターの音に注意しながら探索する必要があるだろう。そのほか、空腹や喉の渇きといったステータスも存在。さまざまな危険に対処しながら、マップを攻略していくわけだ。


無事マップから脱出できれば、クエストクリアや物資の持ち帰りが可能だ。なお死んでしまうと時間が経過して列車に乗り込む前に戻されるものの、持ち物が失われることはない。またプレイヤーキャラにはスキルも存在。Fitness、Shootingなどのスキルは、それぞれ荷物を運びながら走り回ったり、敵を撃ったりといったゲームプレイを通じて自動的に成長していく。

晴れて物資を持ち帰ることができれば、バンカー内の店舗にて売却が可能。クエストクリアや店舗での購入で装備を整えて、ふたたび危険地帯の探索へ乗り出すのだ。なおバンカー内では設備の増築も可能となっており、設備ごとにさまざまな効果が用意されている。また銃のアタッチメント(Attachment)も豊富に存在し、バンカー内の作業台(Work Bench)にて脱着可能だ。


本作を手がけるのはイタリアに拠点を置くCABO Studio。Luca Carbonera氏により2020年に設立された小規模スタジオだ。本作は同スタジオにとって処女作であり、『S.T.A.L.K.E.R』や『Escape From Tarkov』からの影響を受けて開発されているという。本作は2021年11月にKickstarterでのクラウドファンディングを開始。1か月間で、目標額7500ユーロ(約100万円)を大幅に上回る1万9488ユーロ(約283万円)を659人から集めるという成功を収めている。

人気作のエッセンスが随所に取り入れられ、一定の期待を寄せられて早期アクセス配信が開始された『ZERO Sievert』。Steamユーザーレビューではさっそく296件のレビューを集め、そのうち90%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得。『Escape From Tarkov』のような緊張感がありながら、カジュアルに遊べるゲームプレイが評価を受けている。シングルプレイに特化している点や、死んだ際のデメリットが少ない点がほどよいカジュアルさに繋がっているのだろう。配信開始後の同時接続プレイヤー数はピーク時に約4000人を記録(SteamDB)。小規模スタジオの新規タイトルとしては、なかなかの反響だ。


なお開発元は本作Steamストアページにて、できる限り最高のシングルプレイ脱出シューターを目指すとの意気込みを明かしている。早期アクセス配信期間は約1年間となる予定で、正式リリースに向けてユーザーからのフィードバックを活用して開発は続いていくそうだ。またゲームの開発だけでなく、ユーザーコミュニティの構築にも重点を置いているとのこと。公式Discordサーバーには5000人以上が参加しており、フィードバックだけでなく活発な交流もおこなわれている。開発元はコミュニティと一緒に本作を構築していくとしており、活発なユーザーたちと形作られるであろう本作の今後の展開にも注目したい。

『ZERO Sievert』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。11月30日までリリース記念セールとして定価2300円の10%オフとなる、2070円で販売中だ。正式リリース時には追加されたコンテンツに応じてわずかに(slightly)価格が上昇するとのことなので、気になる人は早めに購入しておくといいだろう。