東方二次創作ローグライク『不思議の大冒険 チルノ見参!』Steam版が12月26日無料配信へ。チルノがなんでも装備してダンジョンに挑む

国内のゲーム開発者ウェレイ氏は11月14日、東方二次創作ローグライク『不思議の大冒険 チルノ見参!』Steam版を発表した。2022年12月26日に無料リリース予定。

国内のゲーム開発者ウェレイ氏は11月14日、『不思議の大冒険 チルノ見参!』Steam版を発表した。2022年12月26日に無料リリース予定。同作がSteamからも遊べるようになる。


『不思議の大冒険 チルノ見参!』は、東方Projectのキャラクターたちが登場する、東方二次創作ローグライク作品である。本作の主人公チルノは、ある日大妖精と大喧嘩をしていた。大妖精が声を上げると同時に、大きな流れ星が降ってきて、幻想郷を明るく照らす。チルノが気がづくと目の前に大妖精の姿はなく、代わりに地下へと続く階段が出現していた。チルノの不思議なダンジョンでの戦いが繰り広げられる。


チルノは、幻想郷の住人たちに似た敵と戦いながら、挑戦する度に構造の変化するダンジョンを攻略していく。チルノが足を踏み入れたダンジョン内には、厄介な能力をもった敵が多数存在しており、すべての敵を正面から相手取るのは難しい。そこでチルノは、ダンジョン内でランダムに入手できるアイテムを活用する。武器と盾相当のカード/腕輪/巻物/魔法瓶など、アイテムの特殊な効果によって困難な状況を突破。階層内に存在する階段から次の階層へ進み、ダンジョン最奥への到達が目的となる。

要素としてはアイテムや敵、ダンジョンの構造などは挑戦する度に変化し、ダンジョン内ではターン制で時間が進む。基本的には、いわゆる不思議のダンジョンやローグライクと呼ばれるジャンルの“お約束”に則っている。


本作の特徴的な要素としては、草や巻物も装備できる、何でも装備システムが挙げられるだろう。チルノには5箇所の装備欄が存在している。カードを装備するこうげき/ぼうぎょ欄を除き、残り3箇所のなんでも欄には使用アイテムなども装備可能。たとえば薬草を装備すれば、回復効果をもつ「薬」印が発現し、攻撃/被撃時にチルノのHPが回復する。アイテムをなんでも欄に装備することで、アイテムごとに設定された印の効果が発現し、特殊効果が得られるのだ。

また本作では、武器や盾相当のカードや、装備中に特殊効果を得られる腕輪など、同ジャンルの作品では消耗品とならない傾向のアイテムも、消耗品として使用可能。腕輪の使用時には、同階層に居続ける間その腕輪を装備した場合の効果が得られるなど、アイテムごとの能力が使用できる。なんでも装備できるシステムと、なんでも使用できるシステムによって、アイテムの用途が広がっているわけだ。要素としては、アイテム拾得後時間経過によってアイテムが凍りつくシステムや合成、未鑑定アイテムが落ちている99階層のダンジョンなども用意されている。

本作は、国内のゲーム開発者ウェレイ氏が代表を務めるサークル「クロスロッジ」によって開発され、2012年にリリースされた作品だ。その後2014年に無料化され、現在もメロンブックスから無料でダウンロード可能。Steam版のリリースによって、今後はSteamからもダウンロードしてプレイできるようになるわけだ。またウェレイ氏は、現在国内のゲーム開発会社ポケットペアに所属しており、『Overdungeon』では開発全般を担当。本作『不思議の大冒険 チルノ見参!』においては、二次創作ローグライク『ディアボロの大冒険』に影響を受けながら当時の開発が進められたそうだ。

『不思議の大冒険 チルノ見参!』Steamは、2022年12月26日に無料リリース予定だ。また同作は、現在メロンブックスから無料ダウンロード可能。サークルの過去作としては『不思議の大冒険チルノ見参! 2』も配信中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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