サスペンスノベル『夏休みは切島邸にて』Steam版11月17日配信へ。高校生の兄妹に迫る悪意

国内のゲーム開発サークルDELTARTSは11月12日、『夏休みは切島邸にて』Steam版を11月17日に配信開始すると発表した。『夏休みは切島邸にて』は、サスペンスノベルゲームである。

国内のゲーム開発サークルDELTARTSは11月12日、『夏休みは切島邸にて(Natsukiriー夏休みは切島邸にて)』Steam版を11月17日に配信開始すると発表した。本作はPC向けのフリーゲームとして、ふりーむ!/ノベルゲームコレクション/アニメイトゲームズにて無料配信中。Steamでは、DLCとしてサウンドトラックのリリースも予定されている。

『夏休みは切島邸にて』は、ゲーム開発サークルDELTARTS(デルターツ)が手がけた、サスペンスノベルゲームである。本作の主人公であるアキセは、都内の私立高校に通う男子高校生だ。ある夏休みの日、アキセと妹のカエデは、面識のない叔父の家へ向かっていた。2人の叔父は、長年アメリカで働いていた精神科医である。アメリカにいたためこれまで面識はなかったものの、昨年日本へ帰国。2人は夏休みを利用して、辺鄙なところへ住む叔父と会うことになったわけだ。

アキセは、叔父と上手くやれるか不安に思っていたが、叔父は人当たりの良い態度で2人を歓迎。叔父のもてなしもあり、徐々に叔父と打ち解けていく。しかしそんな2人の元へ、ひそかに脅威が迫っていた。刃物を持った指名手配犯のニュース。首が切断された鳩の死体。再三繰り返される警告。違和感が募る中、アキセとカエデは脅威と対峙することになる。


アキセとカエデの辿る物語は、ノベルゲーム形式で描かれている。すなわち、立ち絵や背景と共に表示される文章を読み進めることで、物語が進行。時折表示される選択肢を選ぶことで、ストーリーの流れが分岐していくわけだ。物語としては大きな1本の筋の中に、2種類のエンディングと選択肢を誤った際の多数のバッドエンドが用意されている。3Dモデルを使ったグラフィックや一部の動く演出、オリジナルのBGMや楽曲なども特徴だろう。公式サイトによると、公称プレイ時間は2時間程度。サスペンスらしく、緊張感のある物語が3Dモデルや一部ボイスと共に描かれていく。


本作を開発したのは、国内の学生ゲーム開発サークルDELTARTSである。DELTARTSは、代表のDELTA氏および音楽担当のdef氏による大学生2人組のサークル。これまでの作品としては、2021年6月にミステリーノベルゲーム『雨夜の山荘で君は惑う』、2022年8月に『夏休みは切島邸にて』をフリーゲームとして公開してきた。フリーゲーム版作中のクレジット表記によれば、本作においては企画脚本などをDELTA氏、BGMをdef氏が担当して、開発が進められたようだ。

『夏休みは切島邸にて』Steam版は11月17日に配信開始予定。また、本作はPC向けのフリーゲームとして、ふりーむ!/ノベルゲームコレクション/アニメイトゲームズにて配信中である。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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