『ソニックフロンティア』Steam版など高評価快調スタートダッシュ。約5年ぶり完全新作にファンの期待現れる

セガは11月8日、アクションアドベンチャーゲーム『ソニックフロンティア』を発売した。本作は発売直後から、Steamや配信サイトTwitchでかなりの盛況を博している。

セガは11月8日、アクションアドベンチャーゲーム『ソニックフロンティア』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS4/ PS5/ Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch。本作は発売直後から、Steamや配信サイトTwitchでかなりの盛況を博している。

『ソニックフロンティア』は、「ソニック」シリーズ最新作となる“超音速”アクションアドベンチャーゲームだ。主人公は音速のハリネズミであるソニック・ザ・ヘッジホッグ(以下、ソニック)。古代文明が眠る未知の島々「スターフォール諸島」にたどり着いたソニックが、仲間たちを救うため、謎に満ちた遺跡と不気味な敵が徘徊する島を奔走する。

本作では、『ソニックフォース』などでステージ選択時に使用されていたワールドマップ自体に遊びの要素を盛り込み、「オープンゾーン」として進化させている。オープンゾーンはオープンワールド風の広大なフィールドとなっており、コースという概念にとらわれない自由な移動ができるようになった。

【UPDATE 2022/11/10 19:11】
オープンゾーンの説明について調整

そしてオープンゾーンの各所にはギミックが散りばめられている。ギミックの種類は、バトル、謎解き、サイドクエスト、電脳空間など盛りだくさん。これらの要素は、プレイヤーそれぞれが自由な順番で進行していくことが可能だ。たとえばギミックの1つである電脳空間は、従来型のスピードランが楽しめるエリアだ。奥行きのある3Dステージのほか、横スクロール型のステージなどこれまでの『ソニック』シリーズらしいゲームプレイも楽しめる。この電脳空間は超科学がソニックの記憶から作り出したものとのことで、シリーズファンなら見覚えのある風景が並んでいることだろう。


そんな本作は発売後、絶好調なスタートを切っている。Steamでの同時接続プレイヤー数は、ピーク時には約1万9000人を記録。直近でも約1万人のプレイヤー数を維持している(SteamDB)。配信サイトTwitchにおいても盛況で、ピーク時には約8万人の視聴者数を記録。世界中の配信者が放送をおこなっている点にも注目したい。「ソニック」シリーズの3Dアクションゲームでは、約5年ぶりの完全新作となる本作。オープンゾーン化というゲームシステムの進化も押し出されており、期待を寄せるファンが世界中にいたことも好調なスタートの一因だろう。

そんな本作は、ユーザーからの評価も上々だ。本稿執筆時点でSteamユーザーレビューでは約2400件のレビューを集め、そのうち93%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得。オープンゾーン化に関しては、おおむね好評。シリーズの持ち味であるスピード感が健在で、広大なフィールドを駆け巡るゲームプレイが評価されている。発売前に懸念された戦闘についてもうまくゲームプレイの流れに溶け込んでおり、爽快感もあり好評を博している。何よりソニックのスピードを存分に堪能できるという、シリーズの根幹の魅力を味わえる点は大きいだろう。また昨今の「ソニック」シリーズは、『ソニックフォース』などを含めて評価が芳しくない作品が多かった。安定して楽しいという点で、相対的に評価されている点もあるだろう。


ただし絶賛一色というわけではない。本作は広大な世界を駆け巡るというコンセプトは実現されているものの、操作性やオープンワールドのデザインなど、ミクロレベルでは賛否分かれる部分も多い。特に日本語については、英語の直訳のような表現が目立ったり、フォントが粗かったりなど、課題も残す。そうした不満点はありつつも、本作のコンセプトが支持されているのだろう。アップデートでの改善にも期待を寄せたい。

ソニックフロンティア』はPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|SおよびPC(Steam)向けに発売中だ。



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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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