ゲーム開発者の苦悩を描くADV『GOODBYE WORLD』Nintendo Switch/Steamで11月17日発売へ。立ちはだかる厳しい現実


フライハイワークスは11月10日、『GOODBYE WORLD』を11月17日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)で、価格は税込1200円。なお本情報は任天堂による情報番組「Indie World 2022.11.10」内で紹介されたものだ。

『GOODBYE WORLD』は、パズルアクションゲームを遊びながら2人のゲーム開発者の物語を追いかける、ナラティブアドベンチャーゲームである。本作のメインキャラクターは、専門学校時代に意気投合し、共にゲームを開発している2人の少女だ。人見知りで素直になれないプログラマーの蟹井と、人当たりのいいデザイナーの熊手。2人は専門学校の卒業後、自分たちでインディーゲームを作って売ろうと、会社に就職しない道を選ぶ。しかし、彼らの前には厳しい現実が待っていた。発売したゲームは売れず、アルバイトの時間が増えていく中、熊手はある決断を下すのだった。2人のゲーム開発者のストーリーが描かれていく。


作中で蟹井は、アルバイト中などにゲームボーイ風のレトロゲーム「BLOCKS」を遊んでいる。プレイヤーも彼女の体験を追う形で、ゲーム内ゲームとして同作を遊ぶことになる。「BLOCKS」は、キャラクターを操作してステージクリアを目指す、2Dパズルアクションゲームだ。操作キャラクターには、ジャンプとブロックを壊す能力が備わっている。またヒビ割れたブロックを壊すと、壊した数だけブロックの設置が可能。ブロックの破壊と設置を駆使して、ステージを進み、ステージをクリアすることが目的となっている。

「BLOCKS」のステージは12種類で、スキップも可能。本作では、蟹井と熊手の物語と「BLOCKS」のゲームプレイが交互に展開。一方でストーリーはリニアな進行になっているため、スキップしてもストーリーに影響はないそうだ。


本作を開発しているのは、国内の個人開発者YO FUJII氏だ。同氏は過去作としては、フリーゲームとして『にまるろく』『HorrorHouse』をリリース。2021年春までは、ゲーム業界で開発者としても働いていたようだ。本作においては、元々同氏がTwitter上で開発中の画像を公開していた作品が、流動的に変化する形で開発がスタート。同氏のツイートによれば、本作はものづくりがテーマとなっており、何かを作ることに苦悩した経験があれば共感できる内容になっているそうだ。またゲーム内ゲームには、同氏自身が遊んでも難しすぎるステージがあり、クリア報告を楽しみにしているとも語られている。

『GOODBYE WORLD』は、Nintendo Switch/PC(Steam)向けに11月17日発売予定。価格は税込1200円となっている。またSteamのストアページでは、体験版も配信中だ。