『星のカービィ ディスカバリー』は『星のカービィ』シリーズ史上最高の売上に。新たな金字塔
『星のカービィ ディスカバリー』はシリーズ最高の売上を記録しているという。海外メディアGameSpotなどが伝えている。
『星のカービィ ディスカバリー』は、Nintendo Switch向けに今年3月25日に発売されたアクションゲーム。『星のカービィ』本編シリーズ初の3Dアクションとなっており、奥行きのあるステージをカービィが縦横無尽に駆けまわる。自動車や三角コーンなどをほおばって新たな能力を発揮する「ほおばりヘンケイ」や、コピー能力にさまざまなバリエーションをもたらす進化、ステージでワドルディを助けるごとに発展していく町づくりなど、多彩な新要素が用意されている。
そんな本作は、シリーズ最高の売上を記録しているという。任天堂が11月8日に公表した第2四半期決算発表によれば、本作は2022年度第1~2四半期で売上261万本を達成。累計販売本数は527万本を記録しているという。
本作は第1四半期決算発表においても、シリーズ内でも圧巻の売れ行きを見せていると伝えられていた。同発表によれば、本作が発売から15週間で全世界累計セルスルーが400万本を突破。これは「星のカービィ」シリーズ最大のセルスルーとされている。初動の3か月ほどで、すでにシリーズ中最高の売れ行きを記録していたわけだ。なおセルスルーの集計が開始されたのは、WiiおよびニンテンドーDS以降のタイトルとのこと。
そして、『星のカービィ ディスカバリー』の527万本に次ぐ売上を記録しているのは、初代『星のカービィ』とされている。『星のカービィ』はゲームボーイ向けに1992年に発売された2Dアクションゲーム。カービィの吸い込みや空を飛ぶ能力はこの頃から健在な一方で、コピー能力はなかった。一般社団法人コンピュータエンタテインメント協会(CESA)が発行する「CESAゲーム白書」によると、『星のカービィ』は累計で513万本を売り上げているとのこと。シリーズ30周年の節目に発売された『星のカービィ ディスカバリー』にて、ついにその記録を塗り替える新たな金字塔が打ち立てられたわけだ。
【UPDATE 2022/11/9 19:53】
シリーズ周年の誤記載を修正
ちなみに、初代『星のカービィ』に次ぐ累計売上を誇っていたのは、『星のカービィ スターアライズ』であった。同作はNintendo Switch向けに2018年に発売され、「CESA ゲーム白書」によれば累計453万本を記録。そのほかのタイトルの売上は最大でも約300万本となっており、Nintendo Switchにプラットフォームが移行してから、『星のカービィ』シリーズは売り上げを大きく伸ばしていたことがわかる。
今年4月にシリーズ30周年を迎え、ついに初代が打ち立てた記録を破った『星のカービィ ディスカバリー』。本編シリーズ初の奥行きのある3Dアクションとなった本作が、初代の記録を塗り替えた点にも注目したい。本作は、レビュー集積サイトMetacriticにてスコア85と高い評価も獲得。初の3Dアクションへの移行ながら堅実な作りになっている点や、巧みなレベルデザインも評価を受けている。もちろん、本作ならではの迫力ある演出や、変わらず美しいサウンドなど、好評点は多岐にわたるだろう。高い評価と好調な売れ行きを受けており、今後の展開が期待される。
『星のカービィ ディスカバリー』はNintendo Switch向け発売中だ。