任天堂、新会社として「ニンテンドーシステムズ」設立へ。ニンテンドーアカウント運用を担うDeNAとの合弁会社

 

任天堂は11月8日、ニンテンドーシステムズ株式会社を設立すると発表した。株式会社 DeNA(ディー・エヌ・エー)との合弁会社となるようだ。資本金の額が任天堂の資本金の額の100分の10以上に相当することから、任天堂の特定子会社になるという。

ニンテンドーシステムズは、任天堂が80%、DeNAが20%出資する合弁会社。資本金は50億円。2023年4月3日に設立予定だという。事業内容としては、「任天堂のビジネスのデジタル化強化を目的とした研究開発及び運用と付加価値創造」になるという。代表取締役社長としては、任天堂のネットワークまわりを統括してきた佐々木哲也氏が就任する。

任天堂とDeNAは長らくパートナーを組んでいる。『スーパーマリオラン』『マリオカート ツアー』『ポケモンマスターズ EX』などさまざまなスマートフォンアプリの運営や開発でタッグを組んでいるほか、ニンテンドーアカウントのシステム開発や運用などにもDeNAは携わっている。任天堂のネットワークサービスにおいては、さまざまな分野でDeNAが一役買っているわけだ。そんな任天堂とDeNAが今度は、合弁会社を設立する。

任天堂はニンテンドーシステムズ設立に際して「2015年にDeNAと業務・資本提携を締結し、ニンテンドーアカウントを中心とする新たな基幹システムの開発と運用に取り組んで参りました」とコメント。さらに「今般、当社とDeNAは、7年以上におよぶ両社のノウハウの蓄積とニンテンドーアカウントを基盤とした様々なサービス開発の経験を元に、提携・パートナーシップを強化し、当社のビジネスのデジタル化を強化することを目的として、お客様との関係性をより一層深めるための研究開発と付加価値創造を行う合弁会社を設立いたします」とも語っている。

資本金50億円となれば、かなりの規模。DeNAはネットワーク事業ではさまざまなノウハウがあり、現在ではライブ配信サービスPocochaも運用中。そうしたDeNAとともに、任天堂関連プラットフォームのネットワーク部分をさらに強化していくのだろう。その本気度がうかがえる。



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