脱出ホラー『Backrooms ‘96』無料配信中。VHSテープを回収しながら、黄色い空間の奥から迫り来る“何か”から逃げ惑う


個人開発者のOllie Hall氏は11月1日、サバイバルホラーゲーム『Backrooms ‘96』を発表。itch.ioにて配布開始した。ユーザーが値段をつけられるName your own price形式で配信中。本作は海外フォーラムなどで語られてきたバックルーム(The Backroom)というネットミームが題材となっているホラーゲームだ。

『Backrooms ‘96』は一人称視点のサバイバルホラーゲームだ。本作においてプレイヤーは、謎の黄色い部屋が無限に繋がる“バックルーム”という空間に閉じ込められてしまった主人公を操作することとなる。黄色い部屋には“人型の何か”が潜んでおり、ライトの点滅を合図に遠くから足音と不気味な奇声をたてながらプレイヤーに迫ってくる。プレイヤーは追従する“人型の何か”から逃れながら、部屋に点在する10本のVHSテープをすべて集めて脱出を試みることが本作の目的となっている。なお本作ではマップの自動生成が導入されており、黄色い部屋は無限に生成される。そのため、プレイヤーはVHSテープを集めきるまで、終わることがない無限地獄へと足を踏み入れることになるようだ。

本作ではプレイヤーの恐怖心を掻き立てるための音や映像エフェクトがいくつも用いられている。たとえば静寂な黄色い部屋では、プレイヤーの足音が異様に反響することで孤独感が演出されている。また一人称視点はカメラ越しの映像となるため、画質が荒く、時折ノイズが入ってしまうため視界が確保しづらくなっている。数歩先に見えるモノが影なのか、はたまた“異形のモノ”なのかという判断すらつかないほどだ。そのような状況でのVHSテープ回収という目標を達成するのは、困難を極めることだろう。


Backroomsを題材とするホラーゲーム作品は数多く存在する。Steamにおいても、Backroomsを題材とした作品群は人気のコンテンツとなっており、自動生成を導入したBackrooms作品は他にも『The Backrooms: Found Footage』や『Backrooms: Perpetual』などがある。両作品とも、無限に続く黄色い部屋に取り残されるという恐怖を味わえる作品となっている。本作もそういった作品群に連なる、新たなプロシージャル生成系のBackrooms作品として期待がもてそうだ。


『Backrooms ‘96』はitch.ioにてName your own price形式で配布中だ。黄色い部屋の無間地獄に身を投じ、何者かの存在から逃げきれる自信がある人は、ぜひ本作をプレイしてみてはいかがだろうか。