Blizzard Entertainmentは11月5日、『オーバーウォッチ2』の36番目となる新ヒーロー「ラマットラ」のオリジンストーリーを公開した。
数日前に配信された『オーバーウォッチ2』の大会であるオーバーウォッチリーグにおいて、ゲームディレクターのAaron Keller氏は新ヒーローに関しての情報をほのめかしていた。そのなかで同氏は「新ヒーローはファンが既に出会ったことのある人物だ」と発言。ファンの間では新ヒーローに関するさまざまな考察が交わされ、盛り上がりを見せていた。そして過去の映像において、名もなきオムニックとして描かれてきたキャラクターが、このたびヒーローとして追加されることが決定したようだ。
新ヒーロー「ラマットラ」はテロ組織ヌルセクターを率いるオムニックだ。ラマットラは高度な知能や自動開発・製造能力を持つ種族“オムニック”と人類の平和的共存の道を模索するために武器を捨てた修行僧だった。しかし、同胞であるオムニックの死や人類の負の側面を目の当たりにしたため、ラマットラはふたたび武器を持ち、オムニックのために立ち上がることを決意した。『オーバーウォッチ』およびに『オーバーウォッチ2』の世界観において、オムニックは人類と対立する存在として描かれてきた。ラマットラはオムニックの権利を主張するため、過激な手段も厭わないテロ組織ヌルセクターの指導者として描かれていくようだ。
ラマットラの存在が初めて明らかにされたのは過去に開催された「ストームライジング」イベントにおいて追加されたエンディングシーンでのことだ。ラマットラは既存ヒーローであるドゥームフィストを通じてテロ組織タロンとの共闘を求められるが、ドゥームフィストが「オーバーウォッチ」によって逮捕されたため、その後の顛末は明かされていなかった。名もなきオムニックとして描かれていたが、このたび名前とオリジンストーリーが判明したわけだ。
なおラマットラについては、本日配信された「Overwatch League Grand Finals 2022」内で開発者が言及。アートディレクターを務めるDion Rogers氏とリードヘッドデザイナーを務めるAlec Dawson氏は、ラマットラがタンクヒーローであることを明かした。ラマットラにはオムニック形態とネメシス形態という、2つの形態が存在するとのこと。オムニック形態では仲間のためにバリアを展開することが可能となり、ネメシス形態では相手の後方に突撃することが可能となるそうだ。仲間を守り、攻めに転じることもできる、ハイブリッドな戦い方が可能となるヒーローとなりそうだ。
【UPDATE 2022/11/05 14:56】
ラマットラの2つの形態が明かされた配信について訂正
また、Rogers氏はラマットラが今後の「オーバーウォッチ」の世界観を前進させるための存在であることも明かした。ラマットラは修行僧という過去から、既存ヒーローのゼニヤッタと兄弟のような深い関係があるという。また、オムニックと対立した過去のあるラインハルトやトールビョーンなどとの掛け合いにも期待してほしいとのことだ。
『オーバーウォッチ2』のシーズン2は日本時間12月7日から開幕予定だ。新たなヒーローである「ラマットラ」を迎え入れ、オーバーウォッチの世界観、そしてゲームプレイはさらに深みを増していくことだろう。