SAN値削られホラーADV『恐怖の世界』正式リリース時に日本語対応へ。日本の港町で邪神の狂気に立ち向かう

パブリッシャーのYsbryd Gamesは11月1日、『恐怖の世界 -WORLD OF HORROR-(以下、恐怖の世界)』の正式リリース時の日本語対応を明らかにした。本作は1980年代の日本を舞台としたホラーアドベンチャーゲームだ。

パブリッシャーのYsbryd Gamesは11月1日、『恐怖の世界 -WORLD OF HORROR-(以下、恐怖の世界)』の正式リリース時の日本語対応を明らかにした。本作は2020年2月よりPC(Steam/GOG.com/itch.io)向けに早期アクセス配信中。正式リリース時には、PlayStation 4/Nintendo Switchにも発売されるとのことだ。

『恐怖の世界』は、1980年代の日本を舞台としたホラーアドベンチャーゲーム。不気味に佇む郊外の港町は古き邪神の力により、異様な空気に包まれていた。住民たちは正気を失い、町の至る所に異形の存在が徘徊している。そして狂気が満ちたことにより、世界は終焉へと向かうのだった。プレイヤーはそんな町の住民のひとりとなり、数々の怪奇現象に直面しつつ、邪神の狂気と町の謎に立ち向かうこととなる。

本作のゲームプレイでは、噂の調査とターン制の戦闘、2つのパートを交えつつ物語を進めていく。探索にはキャラごとに、さまざまなロケーションが用意されている。そして戦闘は、土地を徘徊する異形の存在と遭遇することで発生。複数の顔が縦に連なった口裂け女や、般若の面を被った女子高生など、正気を蝕まれそうなビジュアルの化け物たちがプレイヤーの行く手を阻む。

本作にはDoom値と呼ばれる値が存在。Doom値が100%に達してしまうと死亡し、強制的にバッドエンドとなる。また調査や戦闘の過程には膨大な数の分岐が用意されているため、辿り着く結末はプレイするたびに違ったものとなりうる。アドベンチャーゲームながらもフリーシナリオを採用したシステムにより、ゲームブック色の強い物語が展開されていくわけだ。


本作は早期アクセス配信後アップデートも重ねられており、さまざまな要素が実装。10月30日には0.9.9アップデート「Blood Moon」が配信され、新たな追加アクションであるPREPARING FOR INVESTIGATIONや新キャラ、敵などが追加された。そしてこのたび、正式リリース時の日本語対応も公式Twitterアカウントより発表されることとなった。ユーザーからの質問に答えるかたちで明かされている。

正式リリース日は不明ながら現在のバージョンが0.9.9ということもあり、そう遠くない将来のリリースが期待できるだろう。早期アクセス配信開始時に告知されていた日本語対応について、ついに実装時期が明かされたかたちだ。なお正式リリースについては当初2020年末に予定されており、日本語などの多言語対応は正式リリースまでに実装予定であると発表されていた。

本作を手がけるのはインディースタジオpanstasz。本作は元々、ポーランド出身の医学生Paweł Koźmiński氏が趣味の一環として開発していたタイトルだ。ゲーム全体を通して、小説家H.P.ラヴクラフトの「クトゥルフ神話」や、ホラー漫画家である伊藤潤二氏の作品から強く影響を受けているとのこと。Koźmiński氏は伊藤潤二氏の大ファンであり、本作は氏の作品への想いを込めた“ラブレター”だという。


本作はSteamユーザーレビューにおいて、記事執筆時点で4790件中94%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得。早期アクセス配信となる現時点で、好評を博しているわけだ。特徴的なビジュアルや、不条理な世界を探索するゲームプレイがユーザーたちから評価を受けている。また日本語対応を待ち望むユーザーが数多く見られる。待望の日本語対応となる正式リリースを心待ちにしたい。

『恐怖の世界』はPC(Steam/GOG.com/itch.io)向けに早期アクセス配信中。正式リリース時には、PlayStation 4/Nintendo Switch向けにも発売されるとのこと。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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