デベロッパーのSimutronicsは10月25日、『GALAHAD 3093』を基本プレイ無料化した。本作はSteamにて早期アクセス配信中のPvPメカアクションゲームだ。
『GALAHAD 3093』は最大12対12で対戦するPvPのメカアクションゲームだ。プレイヤーはLanceと呼ばれる機体を操縦し、戦いを繰り広げる。機体のタイプはLightからSuper Heavyまで存在。カスタマイズも可能で、機動力やダメージ、防御力を高めることができる。武器にはMinigun(ミニガン)、Guided Missiles(誘導ミサイル)といった実弾系武器から、Plasma Gun(プラズマガン)のようなエネルギー系武器までさまざま登場する。
Lanceにはプライマリ武器およびセカンダリ武器などが存在。最大4つのロードアウトを設定可能で、戦闘中にはロードアウトの切り替えも可能だ。また戦闘では、ブーストやジャンプジェットによる位置取りも戦略のカギを握る。
Lanceのパイロットたちにはアーサー王伝説における円卓の騎士たちの名前が付けられ、それぞれがActiveとPassiveのアビリティを有する。たとえばArthurはActiveアビリティにX-Calibur、PassiveアビリティにMark of the Kingを備えている。X-Caliburは敵に衛星軌道兵器からの攻撃をお見舞い。Mark of the KingはArthurがピンを付けた敵が被弾時に追加ダメージを受ける、といった能力だ。Lanceのカスタマイズだけでなく、パイロットの特殊能力との組み合わせも戦闘において重要となるわけだ。
そして本作はこのたび、基本プレイ無料化されることとなった。無料化に際し、以前にゲームを購入していたプレイヤーに対しては、1万Coinおよび1500 Upgrade Pointが贈呈されるそうだ。開発元は発表にて、以前からのプレイヤーたちに対して感謝を述べている。なお基本プレイ無料化にあたってはゲームの収益化ではなく、プレイヤー数の増加に焦点が置かれているとのことだ。
本作はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で62件中75%から好評を集める「やや好評」のステータスとなっており、一定の評価を獲得している。特にゲームバランスなどはユーザーから評価を受けているようだ。一方で人口不足については、早期アクセス配信開始直後から指摘されていた。最大24人という比較的大人数な対戦システムなども、人口不足に付随する不満点として挙げられている。
本作は2021年11月から複数回のベータテストを実施。先月2022年9月1日に早期アクセス配信開始となった。Steamでのピーク時同時接続プレイヤー数は最大でも9月5日の57人とやや振るわず。その後は減少の一途をたどり、直近では5~15人ほどを推移していた(SteamDB)。
このたびの基本プレイ無料化は、そうした人口不足に対する施策となるわけだ。また開発元によれば、今後もプレイヤー数を増やすための取り組みを予定しているとのこと。基本プレイ無料化にはそうした取り組みをおこないやすくする狙いもあるという。
なお本作の早期アクセス配信期間については、少なくとも6か月から1年、あるいはそれ以上が予定されている。正式リリース時にはClanシステムの完全な実装やプライベートマッチ、トーナメントシステムなどの登場する見込み。Season制での新規コンテンツの導入も予定されているそうだ。
早期アクセス配信開始後の人口不足を受け基本プレイ無料化に踏み切った『GALAHAD 3093』。ベータテストを重ねた本作の、ゲームプレイのバランスなどはユーザーから一定の評価を受けている。基本プレイ無料化により巻き返すことはできるのだろうか。今後の展開にも期待したい。
『GALAHAD 3093』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料で配信中。なお本作はEpic Gamesストア向けストアページも存在しており、展開が予定されているようだ。