電脳ドット絵アクション『Narita Boy』のスピンオフ『Haneda Girl』発表。ナリタからハネダへ


デベロッパーのStudio Kobaは10月24日、『Haneda Girl』を発表した。『Narita Boy』のスピンオフ作品となるようだ。

まず、スピンオフ元となる『Narita Boy』は2021年3月に発売された、レトロな電脳世界での冒険を描くドット絵アクションゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switchで、日本語表示にも対応している。時は1980年代。ある天才クリエイターが「ナリタボーイ」なるゲームを開発し、一世を風靡。一方クリエイターが創りだしたゲームの内部ではプログラムたちが自我をもち、電子の王国デジタルキングタムを築きあげていた。

そしてあるとき、プログラムのひとり「HIM」なる存在が王国の平穏を破る。邪悪な目的のためにデジタル領域と現実世界を接続し、現実のクリエイターの記憶が削除されてしまう事態となった。この危機に対し、監視プログラム・マザーボードとそのエージェントたちは「ナリタボーイ・プロトコル」を起動。現実世界のプレイヤーを電脳空間に召喚し、クリエイターの記憶を集めて世界を救う使命を授けるのだった。

『Narita Boy』は、グラフィックとサウンドが特徴的な作品だった。また発光エフェクトをふんだんに盛り込んだ、絢爛豪華でサイバネティックな美術設定も見どころとされるだろう。Steamユーザーレビューにおいては539件中84%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得。レトロフューチャーなグラフィックやサウンドの趣深さが好評な様子だ。またアートワークや、昭和の日本を舞台にした「クリエイターの記憶」にまつわるストーリーなども評価を受けていたる。

そんな『Narita Boy』のスピンオフ作品として、このたび『Haneda Girl』が発表されることとなった。成田と羽田、という近隣空港にちなんだネーミングセンスには注目せざるを得ないだろう。『Narita Boy』ではサイバネティクス、超越的宗教観、そしてときどき千葉県を交えて壮大な冒険譚が語られた。今回は『Haneda Girl』では羽田ということで、東京都が描かれるのかもしれない。

ちなみに「Narita」のネーミング元になったのは、競走馬のナリタブライアンとのこと。Studio Kobaの日本語窓口を務めるChie Wakabayashi氏が明かしている。ゲームデザイナーが中山競馬場の等身大のナリタブライアン展示物を見かけ、“閃いてしまった”そうだ。また一方で『Narita Boy』リリース時には、空港にちなんだ『Haneda Girl』のネーミング構想がスタジオ内で上がっていたという。Studio Kobaの日本語窓口を務めるChie Wakabayashi氏は、同氏が『Haneda Girl』実現について驚きのコメントを寄せている。

『Haneda Girl』を手がけるのはスペイン・バルセロナに拠点を置くStudio Koba。『Narita Boy』から引き続き同スタジオが手がける形だ。『Haneda Girl』の詳細については、今週後半に明かされるとのこと。もちろんネーミングだけでなく、『Narita Boy』から継承されるかもしれないゲームプレイについても注目したい。

『Narita Boy』はPC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)およびPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信中。『Haneda Girl』の詳細は、今週後半に発表予定だ。