Respawn Entertainmentは10月25日、『Apex Legends』シーズン15「エクリプス」のゲームプレイトレイラーを公開した。それに先だって弊誌は、Electronic Artsよりメディア向けオンライン説明会に招待していただいた。そこで発表された内容にもとづき、本稿ではシーズン15についての最新情報お届けしていく。
新シーズンでは、新たなマップ「ブロークンムーン(Broken Moon)」が登場する。既存レジェンドであるシアの故郷となる惑星ボレアスの衛星、クレオを舞台にしたマップだ。クレオはシアの出生時、折しも流星の衝突を受けて崩壊している。そして新レジェンドであるカタリストはかつて、クレオの修復を目指して奮闘していたようだ。
ブロークンムーンにおける各種建造物は、クレオの損傷度の調査や、環境の安定を目的とするために建設されたようである。なお本マップのテーマは「天国と地獄」とのこと。元の衛星そのままの不毛の大地と、テラフォーミングによる緑あふれる環境が対比的なマップとなるようだ。
ブロークンムーンの最大の特徴は、新たなギミックであるジップレールの存在だ。既存のギミックであるジップラインのように使える移動用ギミックで、ジップラインよりも2倍ほど高速に移動することが可能になるという。ジップレールにより、マップの隅々まで、スムーズな移動が可能になっているとのこと。なおジップレールには開始点と終了地点が存在し、やり込めば待ち伏せなどでアドバンテージをとるプレイも可能になるそうだ。なおジップレールは、現在実施中のティザーイベントでも体験可能だ(関連記事)。
またマップ内には巨大なPOI(主要エリア)も用意されているとのこと。こちらでは、数多くの部隊が着地して初動の戦闘を開始するような展開も期待されているようだ。物資量や広さが十分に確保されているのかもしれない。そのほか新マップは親しみやすさを残しつつ、新しい体験を楽しめるような設計になっているとのこと。マップの広さについては、ジップレールの活用を念頭に置きつつ、プレイ体験を損なわないようなデザインとなっているそうだ。
さらに新シーズンでは、新たな要素としてステッカー(Stickers)機能が登場。武器におけるチャームのように、メニュー画面にて体力・シールド回復アイテムに1つ設定可能とのこと。なおゲームプレイには影響せず、あくまで装飾アイテムとして実装されるそうだ。
発表会では開発チームに向けてQ&Aセッションもおこなわれた。いくつかピックアップして紹介する。
── クロスプログレッションの実装は予定されていますか?
開発者:
多くのファンが求めており、検討している要素ではあります。ただ現時点では発表できることは何もありません。
── ブロークンムーンにイースターエッグや隠し要素は用意されていますか?
開発者:
イースターエッグと呼べるかどうかはわかりませんが、新マップには新要素も数多く導入されています。注意深く観察してみればいろいろな場所に小さな驚きがたくさんあると思いますよ。
── 新たなマップに乗り物は用意されていますか、それともジップレールが高速移動可能な唯一の手段でしょうか?
開発者:
そうですね、ブロークンムーンにトライデントは用意されていません。プレイヤーの回遊性や高速移動については、新たな機能であるジップレールに焦点が置きたかったからです。
── 新たなマップは競技シーン(eスポーツ)を念頭に置いて設計されていますか?
開発者:
マップ制作時には楽しさと同時に競技的な要素も重視しています。今後の予定はわかりませんが、新マップは仮に競技シーンに使われたとしても十分に耐えうるようなクオリティになっていると思います。
以上が発表会にて明かされた新マップなどに関する情報となる。新シーズン開始を目前に、新たな情報が明かされた『Apex Legends』。新レジェンドであるカタリストの詳細についても気になるところだが、こちらは続報を待つことにしよう。
『Apex Legends』シーズン15「エクリプス」は、日本時間11月2日より開幕予定だ。また新マップについては、開発者ショートインタビューでも詳細が明かされた。気になる人はそちらも参照されたい(関連記事)。