現代日本ホラーゲーム『ノロワレサイクル』発表。『夕闇通り探検隊』から影響を受けた怪死事件調査譚
インディーゲーム開発チームBokusen Studioは10月24日、『ノロワレサイクル』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。恐怖度高めの発表トレイラーも公開されている。
『ノロワレサイクル』はホラーゲームだ。舞台となるのは現代日本・東京の架空都市「繭原市(まゆはらし)」だ。主人公となるのは女子高生三人組。夏目ちはや、芥川舞依、そして澁澤桜。繭原学園高校二年生の、それぞれ性格も個性も違う3人だ。
繭原学園では8年前に、生徒の大量自死事件「繭原のノロイ」が発生。呪いが人を自殺に追い込んだとして学校に大きな傷を残していた。そして今、再び始まる学園内での連続怪死事件。3人組はこの事件を調査するうちに、ノロイをめぐる現象に巻き込まれていく。
本作は、学園や街中を移動する2D横スクロールの探索パートと、調査型アドベンチャーパートがミックスされている。探索パートの背景は、写実的に描写されているという。キャラクターは、実写で撮影した写真から切り抜いて作ったとのこと。調査パートではコトノハ・システムなるシステムを搭載。会話の中から「コトダマ」(ワード)を取得し話し相手にそれをぶつけるという。学校や街中を探索しながら関係者に話を聞きに行き、SNSを使って情報を集める。被害者のスマートフォンの中から手がかりを探し出し、集めたピースを分析して物語を先に進めるのだ。
【UPDATE 2022/10/24 12:57】
背景の描写手法について修正
なお本作は、初代PlayStation向けに発売されカルト的な人気を博した『トワイライトシンドローム』と『夕闇通り探検隊』から影響を受けているといい、舞台設定やゲームシステムなども両作の影響が見て取れる。ストーリー面では、複雑な背景を持つノロイの謎を読み解いていくまでの過程を描く、“背骨の通ったボリュームと読み応えあるストーリー”が楽しめるとのこと。ホラー要素についても、チープなジャンプスケアに頼りすぎず、テキストとイベント絵、音響の融合などにより「日本らしく湿度の高い狂気のホラーテイスト」を実現しているとのこと。
Bokusen Studioは、日本を拠点としたインディー開発チームだ。『ノロワレサイクル』を開発するために誕生したという。開発は2年前から進められており、ようやく発表に至ったとのこと。トレイラーにクレジットされているスタッフは8名。小規模チームで開発されているためまだまだ時間はかかるそうだが、Steamウィッシュリストに追加しのんびり続報を待っておくといいだろう。
『ノロワレサイクル』はPC(Steam)向けに発売予定だ。
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