『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では目と目が合ってもバトルにならないとの報告。合意の上でバトル
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、目と目が合ってもトレーナー同士が戦わないようだ。IGNなどが伝えている。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、『ポケットモンスター』シリーズの最新作。開発はゲームフリークが手がける。本作では、オープンワールドを舞台に、境目なくシームレスに広がる街や大自然が楽しめる。自由に駆け巡ることのできるフィールドで、順序の決められていない冒険を味わえる作品となるようだ。
このたび海外メディアに向けて本作の先行プレイ会が開催。その中で、本作のトレーナー戦に関する仕様の変化が明かされた。IGNによると、本作では“目と目が合っても”トレーナーとの戦闘が発生しないとのこと。また頭上のアイコンにて、戦闘可能なトレーナーが見分け可能になっているそうだ。
前々作にあたる『ポケットモンスター ソード・シールド』以前のシリーズでは、基本的にトレーナーの視界にプレイヤーが足を踏み入れるや否や、有無を言わさずポケモンバトルが開始していた。自転車でタイミングを見計らって回避できるトレーナーも一部存在したものの、基本的にはトレーナーの目線が通っている場所はバトルしながらくぐり抜ける必要があった。
本作では、そうしたトレーナー戦をプレイヤーの任意のタイミングで始めることができると思われる。消耗している際にトレーナーを避けながら進んだり、オープンワールドの探索を優先したりすることが可能となるだろう。自由度を増す、遊びやすい変化となりそうだ。なおプレイレポートによれば、トレーナーバトルがゲーム中のすべてのエリアで任意となるかは不明とのこと。たとえばジム内や悪役たち相手のイベント時などは、引き続き目と目が合ったら開始のトレーナー戦が採用される可能性もあるだろう。
ちなみにシリーズ前作にあたる『ポケモン レジェンズ アルセウス』でも、ゲーム内に広大なフィールドが採用。一方で古の世界を舞台にした同作では、フィールドにトレーナーはほとんど見られず。トレーナー戦はイベントなどで繰り広げられていた。同作でのフィールド探索の自由度を受け継ぐために、伝統ともいえる仕様が変更された可能性はありそうだ。
なお『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、新たに「レッツゴー」なるシステムも登場する。本作では手持ちポケモンを一匹だけフィールド上で連れ歩き可能。プレイヤーによるレッツゴーの指示により、アイテム収集や野生ポケモンとのバトルを自律的におこなってくれるそうだ。 こちらではポケモンの行動中、プレイヤーは自由に行動が可能。プレイヤーの自由度を保ちつつ、バトルや収集を可能にする工夫だろう。
『ポケモン』の戦闘はシリーズの魅力ではあるものの、レベルなどが格下の相手との戦闘は作業感が出やすい。『ポケモン レジェンズ アルセウス』のフィールド上の諸システムでも、そうした間延びしがちなプロセスの簡略化が図られていた。おまかせバトルや、今回示唆されたトレーナー戦の任意化などを見るに、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも引き続きその路線を受け継いでいるのだろう。
目と目が合ったらポケモンバトル、は公式SNSなどでキャッチコピーにも使われる 『ポケモン』シリーズの一種の伝統でもある。本作では、そうした要素がどのように変化しているかも注目ポイントとなるだろう。また、バトルが任意となるならば、プレイヤー側が見つけたトレーナーに欠かさず勝負を挑むプレイスタイルも可能かもしれない。オープンワールド化に際して、プレイヤーごとに好みの遊び方を選び取れるようになったともいえそうだ。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Nintendo Switch向けに11月18日に発売予定だ。