『マインクラフト』スティーブがひっそりと色黒に戻る。ひげのお次は健康日焼け
Mojangは10月20日、『マインクラフト』に向けて7種類の新デフォルトスキンを実装した。一方で、既存のデフォルトスキンであるスティーブにも変化が訪れたようだ。
『マインクラフト』は、人気のクラフトサンドボックスゲーム。プレイヤーは世界を探索し、素材を収集し、道具を作って行動の幅を広げていく。本作のプレイヤーキャラのスキン(見た目)はデフォルトでは2種類存在。水色の服を着た栗色髪のスキンと、緑の服を着た金髪のスキンが用意されている。水色の方のスキンはスティーブ(Steve)、緑の方はアレックス(Alex)と呼ばれている。スティーブについては、本作Alpha以前のバージョンであるJava Edition Classicから登場した、『マインクラフト』の顔ともいえるキャラクターだ。
そしてこのたび本作に向けて10月20日、新たなデフォルトスキンが導入された。当初は11月29日に実装見込みとされていたものの、前倒しで登場したかたちだ。今までスティーブとアレックスだけだった本作に、7人分の新スキンが登場。さらに、すべてのスキンでWideおよびSlimの体格変更が可能となった。これからは追加スキンを導入していないプレイヤーも、ある程度プレイヤーの好みに合わせたスキン選択で本作を遊べるようになるだろう。
そうした追加要素の一方で、ひそかに変更されていた点もあるようだ。海外掲示板Redditのユーザーは、スティーブのとある変化を発見。以前のスティーブとの比較画像を作成して指摘している。
投稿された画像には、これまでアップデートのたびに変化を遂げてきた4種類のスティーブが並んでいる。最新版でのスティーブを指すと見られる1.20では、以前の1.19と比べて肌の色が変化していることがわかるだろう。新しいスティーブは少し色黒になったようだ。弊誌でも以前のスクリーンショットと現在のスティーブを比較してみたが、やはり少し肌の色が濃くなっている。
なお比較画像におけるSURVIVAL TESTと1.19のスティーブの顎ひげの変化については、弊誌が以前伝えていた(関連記事)。2010年に配信されたJava Edition Beta 1.0から、スティーブの“顎ひげ”は綺麗さっぱり消失していた。その後約12年以上の時を経て今年8月、ようやくスティーブの髭は生えそろったのだ。またその際に少し肌の色も変化し、ややくすんで見えたSURVIVAL TEST以前のスティーブより若干色白になっている。それが今回のスキン追加と共に、色黒に戻ったわけだ。顔周りを比べると、以前の若干くすんだ色合いよりも何となく健康的な色味になった印象だ。
色黒になったスティーブに対しては、スレッド内のユーザーがさまざまな反応を見せている。中には以前のスティーブに想いを寄せるユーザーもいるようだ。長らく本作のデフォルトスキンを務めあげた髭なしのスティーブを恋しく想う意見も見られる。また、誰も文句を言わないように、これまで実装されたすべてのスティーブを実装すべきとの意見も。今回さまざまなデフォルトスキンが追加された一方で、スティーブ自身のバリエーションを望むユーザーもいるようである。
新しいスティーブの装いを好むユーザーも一定数存在するようだ。あるユーザーは、色白化した1.19のスティーブから、素敵な日焼けをしてくれたと述べている。またこうした変化を、プレイヤーからの要望に対応したアップデートかもしれないとする推察も。肌の色の微調整により、より広い人種にみなせるようになったとする見方だろう。
そもそもスティーブが、一般的な“人間”を意図してデザインされているとの見方もあるようだ。本作の生みの親であるNotchことMarkus Alexej Persson氏はかつて、『マインクラフト』の世界には性別が存在しないと語っていた。スティーブの人種についても、今日まで公式には定められぬままのようだ。現在Notch氏は『マインクラフト』の開発から離れているものの、スティーブが今回色黒に戻ったのは当初のデザインや人種的なユニバーサルさを尊重する狙いもあるのかもしれない。
『マインクラフト』では10月20日より、新たな7種類のデフォルトスキンが実装済。ほんのり日焼けしたスティーブと合わせて、好みのスキンをチェックしてみるのもいいだろう。なお、先日には新Mobであるラクダなどを含む、大型アップデート1.20の情報が一部公開されている(関連記事)。こちらにも期待したい。