ソニー公式SNSが『Bloodborne』画像を公開、そして削除。感応したファンたちが一斉に反応、削除されても反応

ソニーの海外向け公式Twitterアカウントは先日、『Bloodborne』にまつわるツイートを投稿。その後なぜか投稿を削除するという一幕があった。公式アカウントによる不思議な行動が、一部ユーザーに憶測を呼んでいるようだ。

ソニーの海外向け公式Twitterアカウントは先日、『Bloodborne』にまつわるツイートを投稿。その後なぜか投稿を削除するという一幕があった。公式アカウントによる不思議な行動が、一部ユーザーに憶測を呼んでいるようだ。GameSpotなどが伝えている。

『Bloodborne』は2015年発売の、フロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPGだ。同スタジオによる『ダークソウル』シリーズなどのゲームプレイを受け継ぎつつ、戦闘はよりスピーディーかつ攻撃的に。世界観も一新しており、ヨーロッパ風の都ヤーナムを舞台に、宇宙的恐怖がうごめく悪夢の物語が展開される。

そんな本作にまつわる画像を、ソニーの海外向け公式Twitterアカウントが投稿し、削除した。削除された投稿のスクリーンショットがTwitterユーザーにより確保され、“再投稿”されている。

削除されたソニーの投稿には、パッケージアートの一部をズームした画像が添付。どのゲームのカバーアートなのかをユーザーに問いかける、クイズツイートとなっていたようだ。やや分かりづらいものの、プレイしたことのある人であればこの画像が『Bloodborne』のパッケージをズームしていることに気づくかもしれない。パッケージを飾る狩人の、帽子の左側が写されている。

*『Bloodborne』パッケージアート


ソニーによる『Bloodborne』にまつわる投稿には、またたく間に大きな反響が寄せられたようだ。何気ない投稿ながら、4000件以上のシェア数となっていた様子も見られる。しかし、この投稿はその後に、ソニー公式Twitterアカウント自らの手で削除されてしまったわけである。その理由については判然としないものの、『Bloodborne』ファンたちの大きな反響が寄せられたゆえに、誤解を防ぐために削除された可能性がありそうだ。というのも、『Bloodborne』ファンたちは同作にまつわる展開に飢えている者も多く、“敏感”になっている傾向があるからだ。

『Bloodborne』に魅入られたファンは多い。発売から約7年経つ現在に至っても、続編やリマスター版を求める声は根強く、またそうした展開の噂も絶えない。同作の新展開を伝えるフェイクニュースが大々的に広まった際には、多くの『Bloodborne』ファンたちが狂喜と落胆を経験して涙を飲むこととなった(関連記事)。ソニーの『Bloodborne』ツイートにも、そうした健気なファンの期待の声が寄せられ、それゆえに配慮してツイートが取り下げられた可能性は考えられるわけだ。

一方でツイートの削除は、一部『Bloodborne』ファンたちをさらに刺激することになったようだ。たとえばRedditでは「ソニーがTwitterで『Bloodborne』をチラ見せ」と題したスレッドが投稿されている。投稿には、ソニーが削除した『Bloodborne』ツイートも引用されていたようで、ツイート削除後にもコメントが寄せられている。

たとえば、「ソニーのツイート削除によって『Bloodborne』4K・60fps色収差調整機能付きリマスター版の存在が確定した」とする、やや狂気も感じる意見が寄せられている。そのほか「5次元チェスのルールに基づいて」本作のリマスター版登場を予測するユーザーなども存在。些細な情報などを膨らませて『Bloodborne』の新展開を予想するのは、同作ファンの間で一種のネットミームとして定着している面もあるのだ。

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一方でスレッド内には、冷静にソニーの『Bloodborne』ツイートを分析するユーザーもいたようだ。そちらのユーザーは、ソニーはひやかし目的で今回の投稿したわけではないとの見方を示している。同ユーザーは、同社のTwitterアカウントは普段から他愛ないツイートをするだけで、何らかの発表をほのめかすことはないとの旨をコメント。また同アカウントが過去にも同様の“カバーアート拡大クイズ”を、ゲームや映画などを題材に複数回実施している点を指摘。ファンとの交流が目的であり他意はないとの分析を伝えている

実際のところ、ソニーの海外向け公式Twitterアカウントは、ファンとの交流目的と思われるツイートを織り交ぜていることも確か。ミームを積極的に取り入れたツイートも見られ、それらには特に深い意味は込められていないだろう。今回の投稿についても、『Bloodborne』の新展開をほのめかしたり、ましてファンや作品をひやかしたりする意図はないとも考えられる。

ただし、そうしたことも承知の上で「ソニーによる『Bloodborne』ツイート」という出来事に反応してしまった『Bloodborne』ファンも多いだろう。昨今ではPS5向けに高解像度や60fps対応を果たすPS4タイトルもあり、続編といわずともそうしたアップデートを望むファンもいるだろう。そうした中での今回のソニー公式Twitterアカウントによるツイートは、一部ファンに深読みさせてしまった格好となるようだ。

ソニーが投稿を削除した理由は定かではないものの、深読みによる波紋が広がることを避けた形かもしれない。しかし「ソニーによる『Bloodborne』ツイートが削除された」こと自体が、ファンの気を引いた面もあるだろう。いずれにせよ恐るべきは、ファンの心をつかんで離さない同作の魅力である。なお『Bloodborne』はソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が発売元となる(発売当時・ソニー・コンピュータエンタテインメント)。今後Twitter上で本作に向けた何らかの告知があるとしても、SIEが運営するPlayStation公式Twitterアカウントからの発表となる可能性は高そうだ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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