錬金術RPG『ソラナと陽の工房』Steam版10月21日配信へ。アイテム合成に特化した、コミカルな3年間

 

国内の個人サークルもなかGAMESは10月18日、『ソラナと陽の工房』Steam版を10月21日に配信開始すると発表した。通常価格は税込1430円。リリースからの1週間は、15%オフのセールが実施予定となっている。また本作は、10月14日よりPC(DLsite)版が先行して配信中だ。

『ソラナと陽の工房』は、駆け出しの錬金術師ソラナの成長とアイテム合成の日々を描く、錬金術RPG。公称ジャンルとしては、錬金調合シミュレーターとも表現されている。本作の主人公ソラナは、未熟な錬金術師の少女だ。ある日ソラナが適当に調合した薬を飲み、知人のゲイルが豚の姿に変身してしまう。ソラナたちは豚化を解こうとするものの、薬を飲ませても効果はない。最終的に、ソラナは賢者の石なら呪いを中和できるのではないかと考えるが、賢者の石は調合が難しく、費用もかかる高価な代物であった。ソラナは自ら賢者の石を調合するため、錬金術師エリザベートの元で錬金術を学ぶことになる。駆け出しの錬金術師ソラナの、コミカルな3年間が描かれていく。


エリザベートの元を訪れた時点で、ソラナは錬金術師として未熟である。基本的な素材のレシピすら知らず、賢者の石の調合どころか、簡単な爆弾の調合もできない状態だ。そこでソラナは、まずは基本的なレシピを習得し、簡単なアイテムを合成していく。ソラナは、釜を使った調合ができる。たとえば火の中和剤の調合時には、素材として燃える岩と触媒液、製作日数1日を消費。素材と時間を引き換えに、目的のアイテムが入手できる。本作でソラナは、依頼を受けてアイテムを用意したり、別のアイテムの素材を調合したり、戦闘用のアイテムを作ったりなど、さまざまな目的で調合を実施。調合を繰り返しながら、錬金術師として少しずつ成長していくわけだ。

またソラナはゲームの進行に応じて、前述のレシピ調合を含めた3種類の調合を覚えていく。スワップ調合では材料を組み替えることで、ほかの材料での代用や、新しいレシピの生成が可能。レシオ調合では、分量を細かく調整することで、アイテムの性能や価値を高められる。3種類の調合を目的にあわせて使い分け、1人前の錬金術師を目指していくのだろう。


ソラナは、調合に使う素材を主にフィールド上で採取する。ソラナたちが各地を訪れると、マップ上に光った場所が存在しており、調べると素材が獲得できる。フィールド上には敵も存在するため、時折敵とコマンドバトルで戦いながら、各地を探索。集めたアイテムを素材に、新しいアイテムを調合していく。

また本作では敵とのレベル差が一定以上ある場合、戦闘がスキップできる。ゲームが進むとオート採取やお手伝いによる採取や代理調合といったシステムも開放。調合以外の面倒な要素を排除し、目的のアイテム調合に集中できる機能も本作の特徴となっている。そのほか、公称プレイ時間は15時間から30時間程度。ゲーム中には、ガストブランドの『アトリエ』シリーズを彷彿とさせる要素も登場し、平和な世界がコミカルに描かれている。


本作を開発しているのは、国内の個人ゲームサークルもなかGAMESだ。個人開発者もなか氏によるサークルである。本作では、同氏がゲームデザイン/シナリオ/UI/マップ/スクリプトなどを担当。制作ツールには「RPGツクールMZ」を使用し、制作が進められてきた。なお本作では、SteamおよびDLsiteのストアページにて、体験版が公開中。ゲーム内で60日、プレイ時間で約1時間ほどの内容が体験できるそうだ。

ソラナと陽の工房Steam版は、通常価格税込1430円で10月21日配信開始予定。リリースからの1週間は、15%オフのセールも実施される。また本作は、10月14日よりPC(DLsite)版が配信中となっている。