防災RPG『e-防災ゲーム』無料配信開始。徳島県が贈る、タイムスリップ防災ファンタジーゲーム

徳島県は10月14日、防災を学べるゲーム『e-防災ゲーム』をリリースした。『e-防災ゲーム』は、ゲームを楽しみながら防災の知識が身につくRPGだ。

徳島県は10月14日、防災を学べるゲーム『e-防災ゲーム』をリリースした。対応プラットフォームはPCで、ファイルを徳島県の防災・危機管理情報サイト「安心とくしま」からダウンロードするほか、ゲームアツマールのサイト上で無料プレイが可能だ。


『e-防災ゲーム』は、ゲームを楽しみながら防災の知識が身につくRPGだ。主人公は、9月2日に発生した地震に巻き込まれて意識を失ってしまう。その後、主人公が目を覚ますと、地震前日である9月1日、奇しくも防災の日の朝にタイムスリップしてしまっていた。そして、目の前に現れたサポート係のたぬきとでこちゃんの2人に導かれ、避けられない災害に向けて準備を進めていくことになる。ゲーム内には難易度が用意されており、小学生・中学生・大人の3種類から選択できる。子供から大人までをターゲットに、誰でも防災が学べる作りになっている。

本作は複数の章で構成されており、第1章では「事前準備編」として災害に備えた準備をおこなう。主人公はタイムスリップ後に会社へ出社し、社内の防災行事に参加。さらに地域でおこなわれている防災イベントに参加。会場でミニゲームをこなしてミラという通貨を貯め、防災グッズを用意していく。登場するミニゲームはクイズをはじめ、消火訓練や脱出ゲームなども存在。章を通じてゲームを楽しみながら防災を学べるつくりである。


そして、第2章は「地震発生~避難所生活編」。第1章で学んだことや手に入れた防災グッズを駆使して、再び遭遇する地震災害を乗り越え、未来を変えていくことになる。無事に避難所にたどり着けるよう災害に対する知識を蓄え、避難所生活も耐えられるよう準備をしていこう。

本作は、第1章でどれくらい頑張ったのかを評価してくれる評価システムや、マルチエンディングが採用されている。災害に対してどれほど十分に備えていたのかなどによって、結末が変わっていく。来るべき災害に対して、万全の状態に仕上げてほしい。

『e-防災ゲーム』は2021年に開催された「徳島県『e-防災ゲーム』アイデアコンテスト」の入賞作品のアイデアを活用し、開発がおこなわれたという。南海トラフ地震の発生と大きな被害が懸念される徳島県が考えた施策を、ゲームにしたのが本作だ。ゲーム内に登場する災害に対する情報も、災害が起こる前にすべきことや、災害発生時の初動について、災害が起こった後の対応についてなど、幅広い。本作をプレイして勉強していれば、災害時への不安も軽減されることだろう。


なお本作は先日徳島県でおこなわれた「マチ★アソビvol.25」に出展されたという。さらに10月22日におこなわれる「とくしま防災フェスタ2022」と「第7回防災推進国民大会2022in兵庫」にも出展予定となっている。プレイ環境がない方は、こちらに足を運んでほしい。

『e-防災ゲーム』は安心とくしまおよび、ゲームアツマールで配信中だ。


※ The English version of this article is available here

Koutaro Sato
Koutaro Sato

何でも遊びますがメトロイドヴァニアとトレハン、ゲーム内の釣りが大好物。クリエイターやプレイヤーの人となりと、彼らが生み出す盛り上がりが大好きです。

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