『VALORANT』リリース間近の新エージェント「ハーバー」性能&手触り先行紹介。水を操りエリアを確保する新進気鋭のコントローラー

 

Riot Gamesは10月14日、『VALORANT』の新エージェント「ハーバー」を発表した。ロール(役割)はコントローラーであり、水の壁を駆使しながらエリアを確保して戦う。なお、新エージェントを含んだ次回アップデートは10月18日リリース予定とのこと。

今回はインフルエンサー/メディア向けの先行体験会ということで、一足先に新エージェント「ハーバー」を体験してきた。本稿では、新エージェント「ハーバー」に関する情報および新バトルパススキンについて、先行体験会で入手した情報を紹介する。

新エージェント「ハーバー」

ハーバーのエージェント選択画面


ハーバーはインド出身のコントローラー。日本時間10月13日の正午、『VALORANT』YouTube公式チャンネルにて、ハーバーの公式トレーラーが全世界同時に公開された。

今回の先行体験会では、テストサーバーにてハーバーを実際に使用することができた。以下、ハーバーのアビリティー概要である。


アビリティー概要

E – ハイタイド(チャージ数:1 / クールダウン:40秒)
腕輪を構え、「発射」で前方に向かって、または「発射長押し」でクロスヘアの方向に誘導しながら水の軌跡を地面に描き、その軌跡上に水の壁を発生させる。水の壁は地形を貫通する。壁の誘導中に「オルト射撃」で早めに止めることができる。これに当たったプレイヤーはスロウ状態になる。

ハーバーはヴァイパーのようなカーテン型のコントローラーである。Eキーを押すと構え、左クリックで水のカーテンを射出することができる。水のカーテンは約12秒間展開される。カーテンの中に入ったプレイヤーにはスロウ状態が付与され、カーテンから身体が完全に出るまでは効果が持続する。注目すべきは、水の壁の軌跡をマウスの視点移動で自由に方向転換できる点だろう。

E – ハイタイド


ただし、ヴァイパーのトキシックスクリーンは燃料を消費することで何度でも再使用できるのに対して、ハーバーのハイタイドは一度使用するとクールダウンタイム(40秒)が発生する。また、以下の比較画像の通り、直線の長さはヴァイパーのトキシックスクリーンよりも若干短い。そのため、たとえばマップ「アイスボックス」にて、Tスポーン側からBサイトの雪だるま前まで伸びるようなカーテンを発生させることはできない。

ヴァイパー(左)とハーバー(右)のカーテン比較


また、ハイタイドが与える追加効果のスロウ状態は、セージのスロウオーブが付与するスロウ効果と比べると弱い。当たったプレイヤーの移動速度はそこまで鈍くなることはなく、ジャンプ力も低下しない。そのため、たとえばマップ「バインド」のBサイト前のウィンドウ(通称フッカー)にて、スロウ状態でも飛び降りることが可能である。

Q – コーヴ(コスト:350 / チャージ数:1)
シールドを発生させる球状の水を構え、「発射」で前方に投げる。「オルト射撃」では軽く放る。地面に当たると、弾丸を防ぐ水のシールドが展開される。

Qキーを押すと「コーヴ」と呼ばれるアビリティーを構え、左クリックでそれを投げ、右クリックで軽く放ることができる。飛ぶ軌跡はヴァイパーの「Q – ポイズンクラウド」やセージの「Q – スロウオーブ」と同じようだ。

Q – コーヴ


コーヴが地面に着弾すると、球体の形をした水のシールドが約15秒間展開される。シールドはアストラの「X – コズミックディバイド」と同様に、プレイヤーは球体の内部に出入りすることができ、シールドが壊れるまで銃弾は通らないがスキルは通る。ただし、コズミックディバイドとは異なり、シールド内の音は通る仕様となっている。したがって、コーヴで覆われていたとしてもスパイクの設置音および解除音は敵に聞こえてしまう。

また、セージの「C – バリアオーブ」と同様に、コーヴに一定のダメージを与えると壊れる仕様となっている。コーヴのHPについては公式から発表はないが、おそらく500であると推測される。筆者が実際に試したところ、クラシック20発もしくはヴァンダル13発で壊れた。したがって、たとえばピストルラウンドなど、敵の武器が弱いラウンド時に強力なアビリティーとなるだろう。

C – カスケード(コスト:150 / チャージ数:1)
構えを取り、「発射」で前方に向かって波を発生させる。波は地形を貫通する。「再使用」で、波の動きを止めることができる。波に当たったプレイヤーはスロウ状態になる。

Cキーを押すと「カスケード」と呼ばれるアビリティーを構え、左クリックでそれを射出する。波は等速で直線的に動き、また、Cキーを再度押すことで任意のタイミングで動きを止めることができる。波は約5秒間展開される。波の中に入ったプレイヤーは「E – ハイタイド」と同様にスロウ状態となる。波のサイズ感については以下の画像の通り、たとえばマップ「バインド」のAショートを丁度塞ぐくらいの幅と高さになっている。

C – カスケード


X – レコニング(アルティメットポイント:7)
構えを取り、「発射」で遺物(アーティファクト)の力を解放して、地面に間欠泉のエリアを展開する。エリア内にいる敵プレイヤーは間欠泉から繰り返し攻撃を受け、攻撃に当たったプレイヤーはスタン状態になる。

Xキーを押すとアルティメット「レコニング」を構え、左クリックで発動する。以下の画像のように、円形の広いエリアに効果を与える。また、この範囲の中心は時間経過でゆっくりと前方に移動していき、合計3回のスタン効果を発生させる。なお、スタンはエリア内にいる敵プレイヤーのみが受け、味方プレイヤーはその効果を受けない。

アルティメットを構えている様子


スタンは即時発動ではなく、ネオンの「Q – リレーボルト」と同様に、発動までに時間の猶予がある。また、スタンの対象となった敵プレイヤーの頭上には雷のようなエフェクトが入るので、遮蔽物の背後やスモークの中に隠れているプレイヤーの位置がわかるようになっている。

アルティメットを実際に使った様子


新バトルパス概要

新Act(シーズン)に伴い、新たなバトルパスも登場する。次回のアップデートが楽しみになるような、バトルパスの報酬ラインナップを紹介しよう。

「ルーンストーン」スキン
「イリディアンソーン」スキン
「スターリットオデッセイ」スキン
カラー4種類
バトルパスで入手できるスプレーの一部

まとめ

以上が、先行体験会で入手できた情報となる。新エージェント「ハーバー」および新バトルパスなど、次回のアップデートが待ち遠しくなる内容ばかりであった。なお、以上のアップデート内容が含まれるパッチ5.08のリリース日は、10月18日を予定している。

『VALORANT』は、Riot GamesからPC向けに基本プレイ無料にて配信中。