幽霊やり返しTPS『近畿霊務局』発表。幽霊にやり返せ、暴力と権力を振りかざして強制除霊執行
バーチャルYouTuberの霧笛ノト氏は10月15日、幽霊退治アクションゲーム『近畿霊務局』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発売時期は「良い感じになり次第発売予定」とのこと。
『近畿霊務局』は次々と襲ってくる幽霊を退治するTPSゲーム。主人公は近畿霊務局なる出先機関公認の除霊師、白石由佳。奈良県の山間部にある廃村を幽霊が不法に占拠しているとの通報を受け、行政上の強制執行を決行すべく現場に派遣される、という設定だそうだ。すでに本作の概要や世界観を紹介するティザー映像がYouTubeで公開されている。由佳は公認除霊師という肩書きながら、片手には20式5.56mm自動小銃。弾頭に清めの塩を塗布した特殊な対霊弾を使用しているとのこと。ちなみに由佳は27歳との設定だが、道に迷った女子高生に扮するためにセーラー服を着ている。
ゲームシステムについてだが、今のところ詳細は明かされていない。しかし霧笛ノト氏によると、『Left 4 Dead』のように大量の幽霊と対峙するステージや、『メタルギアソリッドV』で見られるようなスニーキングミッションも用意されるとのこと。アクション要素もあるようで、ティザー映像では墓石で幽霊を殴ったり、霊柩車で幽霊を跳ね飛ばしたりと、なかなかアグレッシブなシーンも見られた。敵キャラには、トイレの花子さん、「リング」シリーズの貞子(らしきキャラ)といった日本を代表する幽霊も登場するそうだ。幽霊に脅かされる映画やゲームというのは古今東西枚挙に暇がない。いつも一方的に脅かしてばかりの悪霊たちに復讐するチャンスである。
本作を手掛ける霧笛ノト氏は、過去に、都内の反自粛運動家たちを焼夷弾ランチャーで焼き殺すゲーム『STAYHOMER』を制作した人物(関連記事)。妙に社会派の舞台設定が多いようだ。本作も、主人公がただのエクソシストではなく、行政所属であるところに、現実性への思い入れを感じる。
同氏によると、本作はまだ開発中とのこと。FANBOXにて資金調達をおこなう計画があるようだ。同氏はもともとは、大手VTuber事務所の警備員として、スキャンダルやアンチの攻撃から銃火器でVTuberを守るという現代戦ガンアクションシューティング『AKASPA』を制作していたが、どうやら制作にとてつもなく時間がかかっているらしい。もう光熱費も奨学金も払えないレベルで困窮しているということで、短編のホラーゲームを制作して命をつなぐことにしたという。
『近畿霊務局』はPC(Steam)向けに発売予定。