『Fall Guys』スキルベースマッチメイキングの現状に賛否分かれる。議論により「SaveFallGuys」運動も過熱

『Fall Guys』の一部ユーザーたちが、開発元に本作の改善を訴えかけているようだ。スキルベースのマッチメイキングなどについて、問題視するユーザーの声がSNS上にて多数投稿。Twitter上では運動に発展しているようだ。

Fall Guys』の一部ユーザーたちが、開発元に本作の改善を訴えかけているようだ。スキルベースのマッチメイキングなどについて、問題視するユーザーの声がSNS上にて多数投稿されている。「#SaveFallGuys」のハッシュタグのもと、Twitter上では運動に発展しているようだ。

『Fall Guys』は、最大60人のプレイヤーが最後の1人になるまで競い合う、オンライン専用のバトルロイヤルアクションゲーム。開発はMediatonicが手がけている。2020年にPC(Steam)/PS4向けに先行してリリースされ大きな人気を獲得。その後、シーズン形式にてコンテンツの追加やアップデートがおこなわれてきた。

そして2022年6月21日からは、PC版配信プラットフォームをEpic Games ストアに移し、基本プレイ無料化。同日にはPS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けにも配信開始された。基本プレイ無料化と同時に、新たなシーズン1や新たなバトルパスなどの要素が導入。先月9月15日からはシーズン2「衛星スクランブル」が開始されている。

そんな本作は人気を集める一方、不満を抱えるプレイヤーもいるようだ。Twitter上では数多くのユーザーが「#SaveFallGuys」のハッシュタグを掲げ、ゲームの問題点について指摘している。中でも、SBMM(スキルベースマッチメイキング)の調整や廃止を望むユーザーが一定数存在するようだ。

SBMMとは、プレイヤーの腕前に応じてマッチメイキングをおこなうシステム。スキルがレーティングとして表示されるのが一般的なランクマッチなどとは別に、カジュアルなゲームモードにおいて導入されているシステムを指す場合が多い。本作においてはソロマッチングであるソロショーにおいて導入されていると見られ、「#SaveFallGuys」のハッシュタグを掲げるユーザーたちはその点に言及。ソロショーの現状に不満をあらわにし、SBMMの調整や廃止を求めているようだ。

上のTwitterユーザーはSBMMの問題点として、クラウンランクが高くなると1つのミスがラウンド1での序盤敗北につながるような、冷や汗ものの試合が展開する点を挙げている。また意図的に敗北を重ねることで低い腕前のマッチに参加できる点も指摘。SBMMの存在が、本作のカジュアルなコンセプトと矛盾しており、またゲームに不健全な状態を招いているとの見方だろう。同ユーザーはこうした状況を解消するために、ランクマッチの導入や、SBMMの調整または廃止を提案している。

本作においては、基本プレイ無料化後にユーザー間でSBMMの導入が噂されはじめ、公式Discordチャンネルにて開発者が導入済みであると認めていた(The Loadout)。開発者は導入の意図として、新規プレイヤーにとってゲームを続けやすくするためであると説明。新規プレイヤーにゲーム内での楽しい体験をもたらすことが、ゲームの長期的な成功につながるとの見解を述べていた。SBMMによってマッチ内のスキル格差を緩和しようという狙いだろう。

そうした面を評価してか、SBMMについてはユーザーからも存続を求める声が一部見られる。たとえば「SBMMがなければ新規プレイヤーのロビーにベテランプレイヤーが紛れ込んでしまうだろう」といった旨の意見が投じられているようだ。一方で先述のとおり、現状のSBMMは適切に機能していないとの見方もある。廃止やそのままでの存続だけでなく、SBMMには調整が必要との意見も散見されるようだ。

一方「#SaveFallGuys」のハッシュタグを掲げるユーザーには、本作におけるSBMM以外の不満や問題点を指摘するユーザーも多く見られる。修正されないバグの存在や、ゲーム内通貨であるKudos獲得量の少なさなど、挙げられている不満点は多岐にわたる。そして開発元Mediatonicに対しては、そうした不満や問題の解消を訴えかけているようだ。また一連の「#SaveFallGuys」運動には、日本国内のユーザーも反応を示し始めている。

ユーザー意見の中には、開発元のユーザーとのコミュニケーション不足を指摘する投稿も見られる。今回の「#SaveFallGuys」運動を受けて、開発元Mediatonicが何らかの対応を見せることはあるのだろうか。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

記事本文: 2612