『ポケモン スカーレット・バイオレット』ではシシコとの戦闘後に“ たてがみ”が手に入る。狩猟を彷彿とさせるぷちホラー

株式会社ポケモンは10月6日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の最新映像を公開。映像における“シシコのたてがみ”が、国内外のユーザーから注目を集めているようだ。

株式会社ポケモンは10月6日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の最新映像を公開。映像における“シシコのたてがみ”が、国内外のユーザーから注目を集めているようだ。


『ポケットモンスター』(以下、ポケモン)シリーズ最新作となる『ポケモン スカーレット・バイオレット』では、さまざまな新要素が登場する。フィールド上でのポケモン連れ歩き時には、レッツゴーやおまかせバトルといった要素が登場。移動を指示したり、やせいのポケモンたちと自動で戦わせたりするシステムとなる。そのほか多数の新ポケモンに加えて、過去作からのポケモンも参戦。『ポケモンX・Y』において初登場したわかじしポケモン・シシコも登場する。ほのおとノーマルタイプを併せもち、レベルアップでカエンジシへと進化するライオンの子供ようなポケモンだ。

そして最新映像では、『ポケモン スカーレット・バイオレット』の新要素がこのシシコにまつわるかたちでお披露目。国内外のユーザーから注目を集めているようだ。問題のシーンは2分50秒ごろとなる。

https://youtu.be/wzFniy_CweM?t=172

映像でトレーナーは、フィールド上にクワッスを連れ歩いている。クワッスは本作における最初の3匹のパートナーのうち、みずタイプのポケモンだ。そしてクワッスはトレーナーのレッツゴーに応じて、シシコとのおまかせバトルを開始。おまかせバトルとは、本作から導入される自動戦闘要素だ。コマンドバトルに入ることなく、手軽に戦闘できる。このおまかせバトルでクワッスは、タイプ相性が有利なこともあってか難なく勝利し続けている。一方ユーザーの注目はおまかせバトルだけでなく、右に表示され続ける入手アイテム“シシコのたてがみ”にも注がれているようである。

たてがみとは、動物(特に哺乳類)の頸部もしくは頭部に密集して生える長い毛(Wikipediaより)。動物の前頭部に生える髪である。シシコでいうところの、頭部の赤い部分にあたる。わかじしポケモンのシンボルであるたてがみ。この部分が“アイテム”になっているというのだ。

今回のシーンはまるでクワッスが倒したシシコからたてがみをむしり取ったようにも見える。そうした今回の映像は、国内外のユーザーを震撼させているようだ。『ポケモン』のゲームでいえば、表層だけの描写でいえば、生き物たちを比較的丁重に扱ってきた。トレーナーはポケモンを傷つけるべきでないという倫理観は、シリーズを通じて一貫しているだろう。にもかかわらず、シシコのたてがみなるアイテムが登場しているわけだ。倒したポケモンが“遺す”素材との見方をして驚くユーザーが散見され、中には倒したモンスターから素材を剥ぎ取る『モンスターハンター』シリーズに例える声も見られる。

ただ『ポケモン スカーレット・バイオレット』での素材集めは、そうした狩猟要素ではないようだ。本作でのシシコのたてがみやコリンクのきばといった素材アイテムは、公式での解説いわく、あくまで“ポケモンのおとしもの”とのことである。野生のポケモンを捕まえたり、倒したりすると、ポケモンたちが“うっかり落とす”アイテムとなるようだ。シシコのたてがみは、少なくとも設定上は無理やりむしり取ったわけではなく、彼らがうっかり落としているだけなわけだ。コリンクのきばについても、そう信じよう。


ちなみに過去作品においても、りゅうのキバやするどいツメといったポケモンの体の部位のようなアイテムは存在。ポケモンのわざで盗み取ることなどが可能であった。またシリーズ前作にあたる『ポケモンレジェンズアルセウス』においては、やせいのポケモンを倒した際にするどいキバやするどいツメなどがドロップする要素も。いずれにせよ、ポケモンの素材らしきアイテム自体は、過去作でも見られたわけだ。

一方で今作『ポケモン スカーレット・バイオレット』では、それぞれ特定のポケモンの素材として各アイテムが用意されたことで何となく物騒な印象となったのかもしれない。改めてユーザーの注目を浴びているのは、そのためだろう。なお繰り返しになるが、ポケモンたちはそうしたアイテムをうっかりおとしているだけとのことである。たてがみやキバが普通に過ごしていて落ちるものなのかどうかはともかく、ポケモンのおとしもの集めに励もう。


なお、ポケモンたちのおとしものは、わざマシンの作成に利用可能。わざマシンとは、ポケモンにわざを覚えさせることができる道具だ。本作では、わざマシンをプレイヤーが作ることができる装置がポケモンセンター内に設置されているという。その名も「わざマシンマシン」。こちらのマシンで集めたおとしものとLP(リーグペイ)なるコストを消費することで、わざマシンを作成できる様子。LPは物語の進行や、ポケモンのおとしものとの交換で入手可能とのこと。なお本作でのわざマシンは消費型となるようだ。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Nintendo Switch向けに11月18日発売予定だ。


※ The English version of this article is available here

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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