『モンスターハンターライズ:サンブレイク』アプデ後“ジェスチャー連打”がひっそり封印されていた。ロビーを破壊する奇天烈連続ポーズ


カプコンは10月5日、『モンスターハンターライズ:サンブレイク』無料タイトルアップデート第2弾において、ジェスチャー/ポーズセットの連続入力への調整を実施していた旨を発表した。アップデート後はロビーへの負荷を抑えるため、入力受付が仕様変更されているとのことだ。

『モンスターハンターライズ:サンブレイク』無料タイトルアップデート第2弾ではエスピナス亜種、タマミツネ希少種などの新モンスターが追加。武器の重ね着装備などのコンテンツも実装されたほか、武器や不具合に対しての各種アップデートも実施された。一方で、パッチノートには当初記載されていなかった変更点も存在するようだ。

本作の公式Twitterアカウントは本日10月5日、パッチノートに記載のなかったとある変更点を発表。ジェスチャー/ポーズセットの連続入力への調整が実施されていたことが、ディレクターの鈴木佳剛氏より明かされた。あわせて、パッチノートにも変更の詳細が追記されている。

追記されたパッチノートによると、ジェスチャー/ポーズセットの入力受付は1秒に1回までに仕様変更されているとのこと。理由としては、同アクションの連続入力がロビーへ大きな負荷をかけ、ロビーが強制解散する原因となることが判明したため、と説明されている。

ジェスチャー/ポーズセットとは、本作および『モンスターハンター』シリーズにおけるコミュニケーション機能だ。さまざまな動きのあるジェスチャーと、スクリーンショット撮影などに最適なポーズが用意。イベントクエストやDLCなどで、新たなジェスチャーの入手も可能となっている。そして、今回のアップデート配信前においては一部のユーザー間で、特にジェスチャーの“連打”が一風変わったコミュニケーションとして親しまれてもいた。

ジェスチャーに割り当てた操作を連続入力することで、該当するジェスチャーの動作の始まりだけが連続で再生。ユーモラスで忙しない動きが可能であった。豊富に用意されたジェスチャーの種類だけでなく、ハンターの状態によっても動きは変化。一部ハンターは、独自のジェスチャー連打を編み出していたようだ。

またジェスチャー連打は絵面が面白いだけでなく、実用的な側面もあったようだ。具体的には、カメラのフクズク撮影を用いてハンターの姿を撮影したい場合に、位置の微調整としてジェスチャー連打が用いられていた様子。というのも、本作のハンターたちは細かい移動がやや苦手なフシがある。位置調整を目的に少しだけ動きたい場合でも、移動は一歩単位。さらに動作の前後にやや遊びがあるため、目当ての場所にピッタリ移動するのは難しい。そこで連続入力によって細かく移動が可能な、ジェスチャー連打が用いられていたわけだ。

Twitter上では今回のアップデート後によって、ジェスチャー連打が失われてしまったことを残念がる意見が散見される。当初はパッチノートに記載がなかったものの、気づいていたユーザーも一定数いるようだ。ジェスチャーを繰り出しているだけでも、ゲームシステムやサーバーにとっては負担だったのだろう。単なるジェスチャーでも、積み重ねるとゲームへの負担になるというのは、オンラインゲーム特有の事象として興味深い。

一方で今回のパッチノート追記によれば、ジェスチャー/ポーズセットの連続入力については安全性を確保しつつ、可能な限り入力をおこなえるようにする検証を並行して進めていくとのことである。一部ユーザーの愛したジェスチャー連打文化に対して、開発元は文化を尊重し修復をしようとしている様子だ。

親しまれていた一方で、ロビー強制解散の危険を伴ったジェスチャー/ポーズセットの連続入力。安心安全なジェスチャー連打として復活し、元気で挙動不審なハンターたちの帰還を心待ちにしておこう。