時間逆行SFパズル『The Entropy Centre』11月発売へ。おしゃべりAI光線銃と地球滅亡に立ち向かう

パブリッシャーのPlaystackは9月30日、一人称視点パズルADV『The Entropy Centre』を11月3日に発表すると発表した。時間を巻き戻せる光線銃を用いる、一人称視点のパズルアドベンチャーゲームだ。日本語表示にも対応予定。

パブリッシャーのPlaystackは9月30日、一人称視点パズルADV『The Entropy Centre』を11月3日に発表すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。Steamストアページでは、現在デモ版が配信中だ。また同ページの表記によれば、日本語表示にも対応予定。

『The Entropy Centre』は、時間を巻き戻せる光線銃を用いる、一人称視点のパズルアドベンチャーゲーム。舞台となるのは地球軌道上の巨大宇宙ステーションだ。本作では、地球が炎に包まれ、人類が滅亡。主人公Alya Adamsは、どうやら人類最後の生き残りとなってしまった。Alyaは、AIコンパニオンが搭載されたHandheld Entropy Device(手持ちエントロピー装置)であるASTRAを駆使して、無人の宇宙ステーション内を探索。人類を救う希望を模索していく。そしてAlyaはやがて、ステーション崩壊と地球滅亡に関する、目を覆いたくなるような真実に直面するという。

主人公はASTRAを使って物体に光線を照射することで、その物体の「時間」を巻き戻すことができる。プレイヤーは時間操作を使いこなしながら、さまざまなパズルを解いて施設の謎を解き明かすこととなるのだ。 トレイラーやデモ版では、ASTRAを使ったさまざまな仕掛けを確認可能だ。Alyaが迷い込んだ施設は荒廃しており、あちこちで老朽化が進んでいる。場所によっては、突然建物が崩落して道を塞ぐといったトラブルも起きるようだ。

そうした場合、ASTRAを利用して道を開くことができる。崩れてきた部分に光線を照射すると、たちまち時間を逆行して形を取り戻してくれる。結果的に通路は阻まれずに済むわけだ。またASTRAの時間逆行はパズルに利用することもできる。デモ版では圧力感知スイッチに対し、重しとなるキューブ上の物体と、時間逆行と組み合わせる要素が確認できた。またトレイラーでは、ASTRAを照射された物体が、移動しつつ平べったい直方体や立方体に形状を変えるような映像もある。時間逆行と環境ギミックの組み合わせなども鍵となるようだ。


忘れてはいけないのが、ASTRAにはAIコンパニオンが搭載されている点だ。トレイラーでもASTRAと主人公Alyaとの掛け合いシーンが存在。危険な足場をジャンプで飛び越える場面においては、「いけますよ、信じて!」とAlyaを励ます一面が見られる。ASTRAのAIに完全な信頼を置いていいのかはやや判断がつかないものの、孤独なAlyaの探索を支えてくれる相棒となってくれそうである。

またステーション内にはかわいらしい顔画面付きのロボも多数配置されているようだ。トレイラー前半での彼らは友好的に見える。一方後半では、複数のロボがアンテナのような部分に電気をまとわせて迫りくる様子も。かわいい外見とは裏腹に壁を突き破るパワフルな一面も見られ、主人公一行の脅威として立ちはだかりそうである。


『The Entropy Centre』を開発するStubby Gamesは、英国ロンドンに拠点をおくインディースタジオ。スタジオの開発者Daniel Stubbington氏によれば、本作はもともと海外掲示板Redditにて開発初期段階の短いゲーム内映像を投稿していたという。多数のポジティブな反響を受け取った結果、フルゲームとしての開発に舵を切った経緯があるそうだ。

AIとの会話を繰り広げながら進むという点は、同じく一人称視点パズルの人気作『Portal 2』などにも似ている。一方で時間巻き戻しというパズルの軸は、本作の特徴となりそうだ。また本作のAIであるASTRAが、主人公にとってどのような存在となるのかも気になるところ。真相を楽しみにしておこう。

『The Entropy Centre』は2022年、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けにリリース予定だ。 Steamストアページでは、デモ版も配信開始されている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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