『Vampire Survivors』10月20日に正式リリースへ。ロードマップ完了も、コンテンツは飽き足らず追加する


デベロッパーのponcleは9月30日、『Vampire Survivors』を現地時間10月20日に正式リリースすると発表した。正式リリースにあたっての実装コンテンツは、日本語表示への正式対応など一部のほかは、配信日に向けて随時告知予定。

『Vampire Survivors』は見下ろし視点アクションゲームだ。本作はSteamで2021年12月17日に早期アクセス配信を開始。記事執筆時点でSteamユーザーレビューは11万件以上寄せられ、そのうち98%が好評とする「圧倒的に好評」のステータスを獲得している。『Magic Survival』のゲームプレイや『悪魔城ドラキュラ』シリーズのビジュアルに影響を受けており、「300円(現在は499円)の低価格」「手軽で夢中になれるゲームプレイ」「頻繁なアップデート」などの要素で人気が爆発。いわゆるフォロワー作品が大量に登場するなど、一種の社会現象的な状況を起こしている作品だ。

そしてこのたび、本作が現地時間10月20日、満を持して正式リリースされることが明らかになった。バージョンは1.0となり、早期アクセス配信を終了するわけだ。とはいえ、本作において計画されていた追加コンテンツは、もうすでにすべて実装完了している。というより、当初のロードマップで告知されていた計画をほとんど無視し、予定をオーバーする量の実装がなされていた。そのため、バージョン1.0に向けてリリースされるコンテンツは誰も予想がつかないサプライズ的な内容となるようだ。

一方で今回の告知では、一部アップデート内容についてはすでに明かされている。まず、武器においてはSanta Water(聖水)およびその進化系のLa Borraがやや弱体化される見込みとのこと。同武器がほか武器と比較して、簡単に強力になりがちなためとのこと。また、Achievementsの調整なども実施されるほか、現行のセーブデータはもちろんバージョン1.0でも利用可能とのことだ。

さらには、以前より告知されていた新エンジンへの移行についても、その見通しが語られている。まず新エンジン版のリリース時期については、今年末になる見込みとのことだ。そして新エンジン版でも現行版のセーブデータは利用可能なほか、現行バージョンを好むユーザーは無理に新エンジン版に移行する必要はないとのこと。

そして新エンジン版の機能面としては、「webGL not supportedエラー」や「死のホワイトスクリーン(White screen of death)問題」「悲しい顔が反射するブラックスクリーン問題」など、さまざまな不具合が解消される予定だ。そして、複数コントローラー使用時の問題が解消され、入力ボタンの再マッピングも可能に。クラウドセーブ関連の不具合修正やLinuxへのネイティブサポートも追加される。さらには、CPUコアを1つ以上利用可能になるため、フレームレートの大きな向上が見込めるそうだ。ただし、モンスターやアイテムが壁にめり込む挙動については「仕様なので新エンジンでは修正されない」と断言されている。新エンジン版はパフォーマンス改善などを視野に入れつつ、現行の『Vampire Survivors』の再現を重視して開発されている。そのため、やや怪しい挙動もしっかりと再現したいのだろう。


ほかにも、バージョン1.0では多数のコンテンツが追加予定となるようだ。そうしたコンテンツについては、現地時間10月7日より段階的に開示されていくとのこと。本作公式Twitterアカウントや、Discordアカウントにて、毎日情報が明かされていくようだ。そのほか、正式リリースまでの詳しい概要については、開発元による告知ページを確認してほしい。

『Vampire Survivors』は現地時間10月20日、PC(Steam)向けに正式リリース予定だ。