建設シム新作『Construction Simulator』Steamで根強い支持集める。ただ遊ぶだけでなく、長時間プレイされる魅力


パブリッシャーのastragon Entertainmentは9月20日、weltenbauer.が手がける建設現場シミュレーションゲーム『Construction Simulator』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sで、日本語表示にも対応する。発売から約1週間となる本作は、Steamにて中々の人気を獲得しているようだ。

『Construction Simulator』は、建設現場シミュレーションゲーム『Construction Simulator(コンストラクション シミュレーター)』シリーズの最新作だ。ナンバリングが廃された本作では、従来作から大きくボリュームアップしているという。マップには、アメリカとドイツをもとにした2つの巨大なロケーションが収録。それぞれでのキャンペーンには、合わせて90以上のタスクが用意され、ソロプレイのほか最大4人でのオンラインマルチプレイを楽しめる。

本作にてプレイヤーは建設会社を経営。クライアントから仕事を請け負い、建設機械を手配して現場へと向かい、仕事をこなして報酬を受け取るという流れで、会社を徐々に成長させていく。また本シリーズでの魅力のひとつは、実在の建設機械を扱えることだろう。公式ライセンスパートナーとしては、従来からのBobcatやCaterpillar、MAN、Palfingerなどに加え、本作ではBenninghoven・Cifa・DAF・Doosan・Nooteboom・Scania・Schwing Stetter・Wacker Neusonが新たに追加されている。


本作は9月20日の発売後、かなりの人気を博しているようだ。Steamでの最大同時接続プレイヤー数は連日1万人以上を記録(SteamDB)。配信サイトTwitchにおいても海外の人気ストリーマーが本作をプレイして、一定の人気を集めている様子だ。マルチプレイにて通話しながら賑やかに建設作業を分担して楽しんでいる配信がある一方で、一人黙々と作業をこなす配信も。いずれにせよ、じっくりと遊びながら立派な建造物を築き上げていく本作は、長時間のストリーミング配信との親和性も高いのだろう。

なおSteamユーザーレビューにおける本作のステータスは本稿執筆時点で、約1400件中77%が好評とする「やや好評」。好評な意見としては、過去のシリーズ作品と比べてさまざまな要素が強化され、ブラッシュアップされている点は評価を受けているようだ。具体的には、グラフィックや物理演算の進化、物資の自動積み込みなどの便利機能、達成要素の増加などが挙げられている。また重機という一種のメカを操作する楽しさも、童心をくすぐる本作の持ち味と評されている。

そして穏やかなBGMのもとで黙々と建設作業をおこなえる点から、“時間泥棒”との評価も散見される。Steamではプレイ時間20時間~50時間程度のプレイヤー数がもっとも多くの割合を占めており、発売後1週間のタイトルながら遊びこんでいるユーザーも多いようだ(SteamScout)。


一方でSteamでは、UIや操作の不満を挙げているユーザーレビューも見られる。UIについては、主にUI画面での操作がやや複雑との意見があるようだ。またシミュレーターとして、やや大味な部分が気になるというユーザーも。そのほか、カメラ操作や信号機などが不満点として挙げられているものの、こちらについては今後のパッチで修正予定とのことだ。ほかの不満点についても、フィードバックを受けて今後改善されていくものもあるだろう。

不満点もチラホラと挙げられているものの、おおむねユーザーの好評を得ている本作。不満を示すユーザーレビューに対して、開発元が返信しつつ修正を約束しており、フィードバックを受けての改善も期待できそうだ。また開発元は、今後のアップデート内容が事細かに記されたTrelloボードをロードマップとして公開中。Hotfix第1弾として、さっそくカメラ操作の問題などが配信予定となっている。

過去のシリーズから着実な進化を遂げた『Construction Simulator』。気になる人は時間泥棒な建設現場に身を投じてみてはいかがだろうか。

『Construction Simulator』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。