悪人断罪アクションADV『ジ・インクイジター』国内向け発売決定。怒り狂うキリストに呪われた世界、審問官は何を裁く

Kalypso Media Japanは9月28日、『ジ・インクイジター(The Inquisitor)』を2023年後半に発売すると発表した。16世紀の審問官が主人公の、ストーリー主導のアクションアドベンチャーゲームだ。

Kalypso Media Japanは9月28日、『ジ・インクイジター(The Inquisitor)』を2023年後半に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。

『ジ・インクイジター』はストーリー主導のアクションアドベンチャーゲームだ。ポーランドの作家Jacek Piekaraによるシリーズ小説に基づいている。主人公は神に仕える審問官(インクイジター)であるモルディマー・マッダーディン。舞台となる16世紀ではインクイジターに、「真実」を追求するために尋問を含むあらゆる権限が与えられていたという。容疑者に対してどこまで尋問を行うのかの判断も重要なポイントとなるそうだ。

本作世界でのキリスト教は、我々の現実世界とは大きく異なるようだ。キリストは磔にされた際に、自らを迫害した人々に怒りを爆発させ、すべての異端者に暴力的な復讐心を燃やしたという。そして、その怒りの炎は何世紀を経ても消えることはなかった。1500年代、狂信的な異端審問官の軍隊は、血に染まった教会への信仰を人々に強制していた。プレイヤーはそんな異端審問官のひとりとして、犯罪が蔓延る町ケーニヒシュタインの謎に挑むことになる。

モルディマーは人々の魂があらわす神秘の“非=世界”、ウンウェルトに入り込む能力を有する。ウンウェルトでは、人々が無意識に隠そうとしていた秘密すら暴きだす。しかしその一方で、闇の力が侵入者に対して全力で襲い掛かってくるという。人の秘密を解明できるものの、ウンウェルトでの調査はリスクを伴いそうだ。また時には、剣の力によって情報を引き出さなければならないこともある。容疑者の一瞬の隙をついて戦う緊迫した戦闘も本作の特徴となるようだ。

『ジ・インクイジター』の開発を手がけるのは、ポーランドを拠点とするThe Dust S.A.だ。23人と小規模なスタジオながら、Techlandで『Dying Light』などの開発を手がけたスタッフが参加している。本作は同スタジオにとって初のタイトルとなり、2019年から開発されているとのこと。そしてこのたび本作は、Kalypso Media Japanから国内向けに発売されることが発表された。小説原作で重厚なストーリーとなりそうな本作を、日本語で楽しめるのは嬉しいところだろう。


ジ・インクイジター』は、PC (Steam)およびPlayStation 5/Xbox Series X|S向けに2023年後半発売予定。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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