2重世界サイコホラー『Unholy』2023年発売へ。旧ソ連の町と穢れた異界にて、母はわが子を探す

Duality GamesとHOOKは9月16日、ステルスホラーゲーム『Unholy』を2023年に発売すると発表した。『Unholy』は旧ソ連の町と穢れた異界を行き来する、一人称視点のステルスホラーゲームだ。

ゲームデベロッパーのDuality GamesとパブリッシャーのHOOKは9月16日、ステルスホラーゲーム『Unholy』を2023年に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。Steamストアページによれば、ゲーム内は日本語表示にも対応予定だ。

『Unholy』は一人称視点のステルスホラーゲームだ。本作の舞台は2つの世界に分かれている。一方はソビエト連邦が崩壊したあとの東ヨーロッパの暗く冷たい町、そしてもう一方はUnholyという名の、カースト制度にもとづき司祭階級が牛耳る世界だ。プレイヤーは主人公となる母親を操作し、行方不明となった自身の子供を探すために2つの世界を行き来することとなる。

本作の特徴は4つの感情を駆使することで謎解きを進めていく戦闘システムだ。“怒り”、“怖れ”、“悲しみ”、そして“欲望”。これらの感情を駆使することで障害物の破壊、仕掛けの作動、回路のオーバーロードや行く手を照らす光を発生させるなどの多彩なアクションが可能となるようだ。また探索や謎解き要素以外にも、“斬新なシューティングシステム”も取り入れられているとのこと。


Unholy側の世界の人々は皆仮面を被っており、仮面の着用は生死さえも分かつ重要要素のようだ。プレイヤーが使用する仮面は作成やアップグレードなどが可能。仮面の強化に応じて、アビリティやスキルなども変化していくようだ。また、別の仮面を着用することで偽装によるかく乱や潜入などのアクションも可能となる。過去に明かされたゲームプレイ内容紹介によれば、仮面の着用はゆるやかに主人公の精神をむしばみ、正気度に悪影響を及ぼすようだ。そのため仮面をいつ使用するかの判断がカギとなりそうだ。

『Unholy』は2018年にティザートレイラーが公開。それから4年の時を経て、先日開催された東京ゲームショウにて発売予定年が明らかになったかたちだ。本作を開発するDuality GamesはTomasz Stralkowski氏によって2017年に創設されたスタジオだ。同氏は過去に『Painkiller』、『Bulletstorm』、『Gears of War』などのシュータータイトルの開発に参加。各作にて環境アーティストやレベルデザイン・モデリングなどを務めた、ダークアートに定評があるという開発者だ。Unreal Engine 4で描かれるグロテスクかつダークな世界観が印象的な本作『Unholy』についても、同氏のセンスと経験が活かされているようだ。


『Unholy』は2023年発売予定、対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。暗く冷たい二つの世界を行き来しながら、シューティングやアクション要素を含むステルスホラーに挑みたい人は本作をウィッシュリストに加えてみてはどうだろうか。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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