Kojima Productionsは9月15日より、「東京ゲームショウ 2022(TGS 2022)」に出展中だ。同スタジオは物販コーナーなども実施するほか、オフライン会場とVRによるバーチャル空間双方にスペースを設けている。
そんな中、TGS会場にて同スタジオに関連する“謎のシルエット画像”が掲示され、ファンたちの強い関心を集めている状況のようだ。その画像では、詳細が闇に隠れた女性らしき顔の上に「WHO AM I?(私は誰?)」と大きく書かれている。その下には、謎のロゴらしき意匠も。この画像についてはオフライン/バーチャル双方の同スタジオ関連スペースに大きく掲示されているほか、スタジオを率いる小島秀夫氏や、その盟友であるGeoff Keighley氏もSNS上で投稿している。なお、ティザー画像にはQRコードが添えられており、そちらを読み取ったリンク先は、同じ画像が掲示されている謎のティザーサイトとなっている。
新作ゲームの示唆か、はたまた過去作『デス・ストランディング』関連か。この焦らすようなティザー画像はKojima Productionsファンの注目を一斉に集めた。そして、こうした“焦らし”に慣れているのも同スタジオファンたちである。というのも、小島氏による謎めいた新作情報の示唆は、かねてよりほとんど恒例となっている。考察に慣れた者たちは、もうすでになんとなく「これではないか」という答えを導き出してしまったようだ。
あくまでもまだ推測の段階ではあるものの、ティザー画像の女性は女優のElle Fanning氏である説が有力視されている。とあるユーザーはFanning氏の顔とティザー画像を比較し、輪郭などが一致していることを示唆している。筆者も画像編集ソフトにて実際にFanning氏の近影とティザー画像を比較してみたところ、たしかに柔らかい顎から頬のラインや耳の形などが極めて近似していることが確認できた。
そのほかにも、ティザー画像とFanning氏を繋げる小さな手がかりがファンたちから寄せられている。たとえば、小島秀夫氏が過去にFanning氏について語っていた点や、『デス・ストランディング』主演のNorman Reedus氏が過去に共演はなかったと思われるのにもかかわらず、Fanning氏のInstagramをフォローしている点などだ。また、同じく『デス・ストランディング』に出演しており小島氏とも交流のあるNicolas Winding Refn監督の映画作品に、Fanning氏が出演していたと指摘する声もある。こうした調査と情報の集積が、ティザー公開から約2日にしてなされたわけだ。
ただし、ティザー画像の顔が本当にElle Fanning氏なのか、そして画像が意味するものがなんなのかの“答え合わせ”は、Kojima Productionsによる公式発表を待つほかないだろう。なお、余談ながら『DEATH STRANDING』主演のNorman Reedus氏が今年5月、「『デス・ストランディング』の2作目に取り掛かっている」と豪快に言い放つ一幕もあった。また、「大きなタイトルと小さなタイトル」の2本の新作に取り組んでいることは、小島氏自身も明かしている(関連記事)。ティザー画像の真相がどうあれ、ファンは今後の展開に期待してよいだろう。
Kojima Productionsは9月18日まで、TGS 2022に出展中。なお、同スタジオ公式Twitterは「TGSではゲームタイトルの展示はない」としているため、新作ゲームの発表があるとしても別の場所となるかもしれない。