ゲームブック風RPG『Ruina 廃都の物語』リメイク版が発表。 オリジナルの開発者による完全監修のもと、追加シナリオも収録

オリジナル版『Ruina 廃都の物語』

KADOKAWAの中国法人である広州天聞角川動漫有限公司は9月15日、『Ruina 廃都の物語』リメイク版を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。オリジナルの開発者・枯草章吉氏による完全監修のもと、開発が進められているという。電撃オンラインが伝えている。

オリジナル版『Ruina 廃都の物語』

オリジナルの『Ruina 廃都の物語』は、枯草章吉氏が制作し2008年にフリーゲームとして公開された、「RPGツクール2000」製のゲームブック風のRPGである。本作の舞台は、魔法や魔物が存在する大河流域世界。ネス公国の西の辺境には、交易の中継地点として栄える小さな町ホルムがあった。主人公はホルムに住む少年、あるいは少女だ。ある日、主人公はホルム近くの森で、不思議な洞窟の入り口を発見。友達や幼なじみを巻き込み、何者かの声に誘われるように探索を開始する。しかし、偶然見つけた洞窟には危険な魔物が潜み、古代の遺跡が隠されていた。本作では、主人公たちの洞窟探検をきっかけに、歴史や神秘にまつわる大きな事件が発生。主人公自身も、戦いへと巻き込まれていく。

オリジナル版『Ruina 廃都の物語』

主人公たちの冒険は、マップ上の探索ポイントによって進行する。ポイントを調べると、イベントや戦闘などが発生する。たとえば、鍵のかかった扉があった場合には、手先の器用さを活かして扉を開ける、腕力で扉を破壊する、魔法の鍵で扉を開けるといった複数の解決方法が提示。緻密な状況描写と共に、選択の幅のある冒険が展開される。また調査にあわせて、マップや隣接した探索ポイントも解放され、一歩ずつ歩みを進めるような感覚で物語が展開していく。

要素としては、主人公の生まれの選択やパーティーメンバーの編成なども用意されている。主人公は、賢者の弟子なら古代語が読める、騎士の嫡子の生まれなら腕力が強いなど、生まれによって特性が変わる。仲間のキャラクターたちも、盗賊のスキルを持つ悪友パリス、魔女志望で腕力が強い幼なじみネル、メイド忍者のフランなど、それぞれの個性にあわせたスキルを所持。パーティーメンバーの編成によっても、冒険が変化していく。緻密なテキストや独特の探索システム、パーティー編成によって攻略アプローチの変わるシステムなどによって、ゲームブック風の冒険が雰囲気たっぷりに描かれていた。

リメイク版『Ruina 廃都の物語』では、オリジナルの開発者・枯草章吉氏による完全監修のもと、KADOKAWA中国子会社の天聞角川が開発を進めているという。グラフィックが強化されるほか、UIや操作性などが改善。また新規要素としては、追加シナリオが導入されるという。『Ruina 廃都の物語』の雰囲気はそのまま、パワーアップして遊びやすくなったリメイク版に期待したい。

『Ruina 廃都の物語』リメイク版は、PC(Steam)向けに日本語/英語/中国語(簡体字/繁体字)対応でリリース予定。オリジナルの『Ruina 廃都の物語』は、フリーゲームとして公開中だ。