東京地検特捜部は9月14日、株式会社KADOKAWA会長の角川歴彦氏を逮捕した。東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件に関連し、贈賄工作に関与した疑いが強まったとのこと(時事ドットコム)。
角川歴彦氏は、株式会社KADOKAWAの会長だ。角川書店創業者である角川源義氏の子として、1966年に同社に入社。以降、角川書店のホールディングス化や、KADOKAWAへの商号変更・ドワンゴとの経営統合などを経た現在に到るまで、重役を勤め上げている。そしてKADOKAWAといえば、出版や映像のほか、ゲーム事業などエンタメ分野全般をおさえる企業だ。傘下のゲーム企業としては、スパイク・チュンソフトやフロム・ソフトウェアなどがある。
今回の逮捕については、最近取り沙汰されていた東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件が背景にある。先日には、KADOKAWAからの受託収賄の疑いで同大会組織委員会の元理事らなどが逮捕。さらに、KADOKAWAの元専務である芳原世幸氏ら2名が贈賄容疑で逮捕されるなど、オリンピック・パラリンピック運営側とKADOKAWA側双方に逮捕者が出ていた。今回、角川氏についても一連の贈賄工作への関与の可能性が強まったために、逮捕となった様子だ。
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