国内のゲーム開発者ただすめん氏は9月14日、『推色-オシイロ-』をPC向けのフリーゲームとして公開した。同氏による個人サイト「くそいサイト」から無料でダウンロード可能となっている。
『推色-オシイロ-』は、ペンライトを振ってオバケを除霊する、新感覚ホラーゲームである。本作の舞台は、千葉レジェンドアリーナという曰く付きの多目的ホールだ。20年以上前、千葉レジェンドアリーナの建設作業中に身元不明の人骨が大量に掘り出されたのだという。祈祷師による調査の結果、複数の地縛霊が確認されたが、同時に彼らは無害だと判明。人に害を為す怪異ではなかったため、竣工から20年以上に渡ってそのまま施設が運用されてきたそうだ。
しかし、最近になって事態が急変した。バーチャルアイドルグループ「リジェネビーツ」のライブイベントを機に、無害だった地縛霊たちが、受肉を求めて人を食らう怪異へと変貌したのだ。プレイヤーは、表向き改装工事中の千葉レジェンドアリーナへ足を踏み入れ、施設内を調査。ペンライトを手に地縛霊を撃退し、異常事態の原因を突き止めることになる。
千葉レジェンドアリーナの内部には、頭に3色のペンライトを付けた悪霊たちが潜んでおり、プレイヤーへ向かって襲いかかってくる。本作では、どういうわけかペンライトの色をあわせて振ると、悪霊にダメージが与えられる。そのため、プレイヤーはアイドルソングをバックに、悪霊の色に合わせてペンライトを振ることで、彼らを撃退。一切色を変えない潔い悪霊や、頻繁に色を変える優柔不断な悪霊と、ペンライトを使った戦いを展開していく。、またステージ内には、バーチャルアイドルグループ「リジェネビーツ」のステッカーがどこかに存在している。ステッカーを一定枚数払うことが、各ステージでの目的だ。要素としては、オレンジ色の無敵の悪霊も登場。3段階の難易度やいくつかのゲームモードも用意されている。アイドルライブとホラーを組み合わせた、奇抜なゲームプレイが繰り広げられていく。
本作を手がけているのは、国内のゲーム開発者ただすめん氏だ。同氏は、過去作としては『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』『PIEN-ぴえん-』など、奇抜なアイデアのゲームをPC向けにリリース。6月28日に配信された『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』Steam版においては、記事執筆時点でユーザーレビュー44件中95%以上の好評を得て、ステータス「好評」を獲得している。また本作においては作中に登場するバーチャルアイドルの声を、現実のVTuberが担当。バーチャルタレント事務所Re:AcT所属の姫熊りぼんさん、丸餅つきみさん、夢川かなうさんが、作中の声や歌を務めている。
『推色-オシイロ-』は、PC向けのフリーゲームとして公開中。ただすめん氏の個人サイト「くそいサイト」内からダウンロードできる。