Steamダンジョン攻略経営RPG『エマの武器屋さん』配信開始。持ち帰ったアイテムを妹が売りさばく、生還のカギは錬成にあり

国内のインディーゲームサークル制作サークルGameProjectN&Tは9月10日、『エマの武器屋さん』を配信開始した。エマとキャロの姉妹が借金返済のためにお店を経営するRPGだ。お店の売り物はエマがダンジョンにて調達する。

国内のインディーゲームサークル制作サークルGameProjectN&Tは9月10日、『エマの武器屋さん』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は税込1210円。現在リリース記念セールが開催されており、9月17日までは20%オフの税込968円で購入できる。

『エマの武器屋さん』は、借金返済のためにダンジョンを攻略しながらお店を経営するRPG。公称ジャンルは経営シミュレーションゲームとなっている。本作の主人公は、エマとキャロという武器屋を経営する姉妹だ。ある日、2人の父親が1000万ゴールドの借金を残して失踪してしまう。さらに2人の経営する武器屋が、借金の担保となっていた。母から受け継いだ店を守るには、なんとか借金を返すしかない。そこで、姉のエマは自身がダンジョンへ挑むことで、お金を稼ごうと提案。エマとキャロの戦いと経営の日々が幕を開ける。


エマとキャロは、ダンジョンで獲得したアイテムや錬成した装備を売って、お金を稼いでいく。エマがダンジョンに足を踏み入れると、敵とのバトルが発生する。本作の戦闘はエマと敵が交互に攻撃しあう、シンプルなシステムだ。基本的には、攻撃力が防御力を上回った分だけダメージが通るため、レベルと装備によるステータスが勝敗をわける。敵に勝利した場合はアイテムを獲得できるものの、エマが瀕死になるとダンジョン内で手に入れたアイテムを失ってしまう。ダンジョンでは、引き際とステータスが重要となっているわけだ。


獲得したアイテムは、そのまま商品としてお店に並べてもいいが、錬成の材料としても使用できる。本作の錬成とは、特定の2つのアイテムを組み合わせ、別のアイテムを生み出す技術だ。たとえば、スライム汁と青バラの花を組み合わせると「柔らか剣」。呪いの古文書と巨大石を組み合わせると「呪詛の石剣」というアイテムが錬成される。錬成したアイテムは、基本的には元のアイテムよりも高価で、装備品としても高いステータスが設定されている。つまり、アイテムを売らずに新しい装備の錬成に使えば、エマを強化できるわけだ。新しいダンジョンの攻略とアイテムの入手、装備の錬成によるエマの強化を繰り返して、借金返済を目指すことになる。


お店では、エマがダンジョン攻略中であっても、開店中はキャロがアイテムを販売している。来店したお客さんは、一番左側から順番にアイテムを購入。シンプルな仕組みであるため、いかに高いアイテムを店に置くかが、お金を稼ぐにあたって重要となっている。また本作では、属性の概念は存在するものの装備品に特殊能力などは設定されていない。錬成についても、レシピにあわせて特定のアイテム2つを組み合わせる、簡単なシステムとなっている。各要素がシンプルでプレイし易いことも、本作の特徴だろう。

本作を開発しているのは、国内のインディーゲームサークル制作サークルGameProjectN&Tである。プレスリリースによれば、同サークルはクリエイター中村彰吾とノベル編集者・堤由惟氏がタッグを組んだプロジェクトだ。堤由惟氏のツイートによれば、本作は同氏が代表を務める異世界フロンティア株式会社が制作。また、エンジニアとしてのどかもめ氏、ライターとしてサークルStailの瀞昧幹氏が本作の制作に参加しているようだ。

『エマの武器屋さん』は、PC(Steam)向けに通常価格税込1210円で配信中。9月17日までの期間はセールが開催されており、20%オフの税込968円で購入できる。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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