『VALORANT』試合と連動して光るゲーミングデバイスを実装したプレイヤー現る。Riotの開発者も驚きの反応
『VALORANT』コミュニティにて、試合中の状況と連動して光るゲーミングデバイスを実装したプレイヤーが現れ、話題となっているようだ。
今回注目を集めているのは、海外掲示板Redditに投稿されたとある動画だ。動画では、『VALORANT』の試合(カスタム)中にスパイクを設置したあとに、ゲームと連動して光るデバイスの様子が映し出されている。スパイク設置後の爆破カウントダウンが始まると、部屋の照明および、マウスとキーボードが赤く点滅。さらにカウントダウンが進むと点滅の間隔も早くなっているのがわかる。最終的にスパイクが爆破すると、デバイスはすべて消灯する流れだ。カウントダウンと連動して照明とデバイスが点滅することで、部屋全体に緊張感が張りつめ、爆発の瞬間では、スパイクの爆風に巻き込まれて画面も部屋全体も真っ暗になって静まり返る。部屋とゲームが一丸となった演出の流れは、なんとも印象的である。
同投稿の本文にて、投稿主が本プログラムの仕組みについて説明している。そちらによれば「このプログラムは、基本的に50ミリ秒ごとに画面のスクリーンショットを撮り、UI上の特定のピクセルの色の変化を見て、ゲーム内のイベントを検出しています」とのこと。つまり、このプログラムは『VALORANT』の内部データと連動しているわけではなく、プログラムが画面の一部を“監視”して適切な演出を繰り広げていたわけだ。
本稿執筆時点で同投稿には4700件以上のUpvote(高評価)と約160件のコメントが寄せられており、大きな反響を呼んでいる。なお、「このプログラムが完成したら一般公開する予定はありますか?」という質問に対して、投稿主は「是非やりたい」と前向きな回答をしている。続けて、「現在は多かれ少なかれプロトタイプの状態です」「リリース前にRiotの開発者に確認を取り、私のやっていることに問題がないことを確認したいので、おそらくリリースはまだ先の話になるでしょう」とコメントしている。
一方で、とあるユーザーは「ゲームと照明を連携させる “SignalRGB” というソフトウェアがすでに存在している」と指摘。それに対して投稿主は、このソフトについて知らなかったとしつつも「よさそう」とコメント。しかしながら、投稿主としては同ソフトの全機能利用について、有料のサブスクが必要となっている点が懸念であるとしている。そのため、投稿者の『VALORANT』連動プログラムのリリースの際には、無料で誰でも使えるよう一般公開し、拡張性も持たせる予定であるようだ。
また、スレッド内には『VALORANT』開発者による反応もある。本作プレミアムコンテンツチームに所属する開発者Heyyousam氏が、スレッドにて「これはスゴイですね!まるで『VALORANT』の世界にどっぷり浸かっているような感覚になります」と驚きの反応を示している。続けて、同氏はこのデバイスを実際に使った際の想像を述べており、「これまで以上に焦ってしまい、エイムがずれてしまうかもしれませんね」との所見を伝えた。
これに対して投稿主は、今回のプログラムを実際の試合で使ってみた個人としての感想を述べている。「このプログラムを実装したとき、スパイク解除がどれだけ怖くなるか分からなかったけど、本当に恐怖を誘うおかげで純粋にプレイが少し上手くなったよ」と、使ってみたメリットもあるとコメント。これに対してHeyyousam氏は「解除の恐怖を克服して集中することができるのですね。羨ましい才能です」と、同氏の想像とは対照的に緊張感を上手く利用している投稿主を称えた。続けて、「我々が開発したゲームがプレイヤーに影響を与え、ほかのスキルを習得させるのを見るのは好きです」ともコメント。一連の会話はHeyyousam氏による、「『VALORANT』をプレイしていただきありがとうございます」という感謝の言葉で締められている。
『VALORANT』は、Riot GamesからPC向けに基本プレイ無料にて配信中。