Steam版『SDガンダム バトルアライアンス』同時接続プレイヤー数好調スタート。グローバルな人気の一方、ユーザーレビューは賛否分かれる

バンダイナムコエンターテインメントは8月25日、『SDガンダム バトルアライアンス』を発売した。「機動戦士ガンダム」シリーズをテーマにしたアクションRPGだ。本作はSteamにてかなり好調な滑り出しを見せているようだ。

バンダイナムコエンターテインメントは8月25日、『SDガンダム バトルアライアンス』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch。新作「ガンダム」ゲームは、Steamにてかなり好調な滑り出しを見せているようだ。

『SDガンダム バトルアライアンス』は「機動戦士ガンダム」シリーズをテーマにしたアクションRPG。シリーズから多岐にわたるモビルスーツやキャラクターが登場し、各作品の世界観を越えて共演。ゲームプレイにおけるモビルスーツは低頭身の「SDガンダム」として登場する。本作の舞台となるのは、シリーズの各原作とは異なる“偽りの物語”が展開する世界「G:ユニバース」。原作どおりの物語へと修正すべく、戦いを繰り広げる。なおゲームプレイでは2機の僚機と共に戦闘可能なほか、最大3人の協力プレイにも対応する。

プレイヤーはさまざまなガンダム作品の名シーンを駆け抜けながら新たなモビルスーツを開発して入手。キャピタル(通貨)を消費してのステータス強化や特殊効果を備えた拡張パーツ装備など、モビルスーツの成長・強化要素も存在する。好きなモビルスーツを育てて、力を振るえるのが本作の持ち味だろう。また機体の入手時には原作での搭乗パイロットも仲間になってくれる(一部量産機などを除く)。シリーズの人気キャラとモビルスーツの両方が登場するのは、ファンにとって嬉しいところだろう。


本作は本日8月25日の発売後、Steamでの同時接続プレイヤー数が瞬く間に1万人を突破(SteamDB)。本稿執筆時点では、Steamでの「売上トップ」カテゴリにて最上位に位置している。また全世界売上上位チャートでも、『Marvel’s Spider-Man Remastered』を抑えて第3位にランクイン。プレイヤー数・売上ともに好調な滑り出しを見せているようだ。

過去のバンダイナムコエンターテインメントのロボットジャンル作品としては、『スーパーロボット大戦30』にてピーク時同時接続数が1万7005人を記録。大成功を収めた同作に引き続き、『SDガンダム バトルアライアンス』もそれに迫る勢いのプレイヤー数を集めているわけだ。Steamにおける海外展開拡大を順調に果たしているといえるだろう。

Steamユーザーレビューにおいては、現時点で250件ほどのレビューが寄せられている。日本語のレビューはうち15件。一方で簡体字、繁体字、韓国語のユーザー数が特に多い点を見るに、アジア圏での「ガンダム」人気がうかがえる。ゲーム内言語としても英語、簡体字、繁体字、韓国語など12の言語に対応。グローバルな需要に応えている点も、好調の理由のひとつとして考えられる。なお、ユーザーレビューにおいて簡体字や繁体字の数が多くを占めているのも『スーパーロボット大戦30』と同様だ(関連記事)。


一方で本作のSteamユーザーレビューでの評価はというと、記事執筆時点で過半数(65%)のプレイヤーが好評としているものの、ステータスは「賛否両論」と割れている様子だ。不満点としては、アクション面に単調さを感じるとの意見が目立つほか、ボス敵の調整を問題とするユーザーもいるようだ。他方、多彩なモビルスーツを使って遊べることや、シリーズの名場面を抽出したシナリオなどは好意的に評価する声もある様子だ。

好調なスタートを見せている『SDガンダム バトルアライアンス』。パイロットや機体、シナリオなど「ガンダム」シリーズ原作の魅力がふんだんに盛り込まれているところは一定の評価を受けているようだ。一方でゲームシステムについては、今後ユーザーの声を取り入れたアップデートが期待されるところかもしれない。

SDガンダム バトルアライアンス』はPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに発売中だ。



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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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