ゲームクリエイター・桜井政博氏は8月23日、自身のTwitterで「きょうの一枚」の終了を報告した。2019年12月から開始され、約2年8か月続いた企画を走り切った形となった。終了報告のツイートに、ファンたちは寂しいという声や感謝の声を寄せている。
「きょうの一枚」は、桜井氏自身がディレクターを務める『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』の、開発用実機で撮影されたスクリーンショットを自身のTwitter上で紹介する企画だ。もともとは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』の頃、かつて任天堂がWii Uで展開していたサービス「Miiverse」上で、作品内容をユーザーに紹介するためにおこなわれていた。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では、初めは開発チーム内のみに公開する日報で続けられていたようだ。そして、発売から1年後、桜井氏のTwitterにてプレイヤーの目に触れる形で再び開始された。
1日1枚ということでスタートした本企画は、開始から1年後の2020年12月27日には「ストックが少なくなってきた」ということで週5回更新に。2021年10月には最後のDLCキャラクター・ソラが配信され『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の開発自体は終了したが、「きょうの一枚」は続くこととなった。そして今月1日、「8月のどこかで(きょうの一枚の投稿が)終わります」と告知がされ、本日に至ったわけだ。開発終了時に新規で200枚ほどのスクリーンショットを追加したというおかげで、本来想定していたよりも長く投稿を続けられたようだ。
格好良い構図のものや参戦元作品へのリスペクトを感じられるもの、時事ネタに反応するものから桜井氏らしいジョークセンスに富んだものなど、投稿されたスクリーンショットはさまざまだ。開発者がゲームの1シーンを届けるという意味でも、「きょうの一枚」に対する反響は大きかった。国内外から反応が届いているリプライを見れば、桜井氏が世界的なゲームクリエイターであることが実感できるはずだ。
数々の投稿の中でも、やはりDLCキャラクターに関するスクリーンショットは特にプレイヤーからの反応が多いようだ。その中でも、参戦を熱望されていた『キングダムハーツ』シリーズのソラが配信開始される直前のスクリーンショットは、38万もの「いいね」が付けられている。世界中でいかほどのプレイヤーが参戦を望んでいたのかがわかる1枚だ。
また、同じく『Minecraft』より参戦直前のスティーブや、『ゼノブレイド2』からの参戦が発表された直後のホムラ/ヒカリなども同様だ。リツイートと「いいね」が反響の大きさを物語っている。本企画はプレイヤーたちの『スマブラ』に対する興味を数値として測る上で、重要な働きをしていてくれた企画だったのかもしれない。
「きょうの一枚」はこれで終わりとなる。しかし、同時に桜井氏は新たなサービスを始めようと考えていると語っている。明日にお知らせを予定しているということなので、次がどういった企画になるのか、楽しみに待ちたい。
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